女性の健康・妊活

女性ホルモンを増やすには何をすればいいのか?食事など様々な切り口で解説します

いつまでも健康で美しくいるためには、女性ホルモンをコントロールし、バランスを保つことが大切です。年齢を重ねると、自然と女性ホルモンの分泌量は減っていきます。例えば、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量は、一般的には20代後半〜30代前半がピークといわれています。ところが近年、生活習慣の悪化などが原因で、20代の若い世代でも女性ホルモンのバランスが崩れている方が増えてきています。ホルモンバランスの崩れは不妊の原因にもなります。

今回は女性ホルモンの減少を抑制するために大切なバランスの良い食事、良質な睡眠、適度な運動について詳しく解説していきます。

女性ホルモンとは

ホルモンとは、体内で分泌されて体の機能を調節する化学物質のことをいいます。脳の指令を受けて血液中に分泌され、全身に行き渡り、体の状態をコントロールする役割をしています。人間の体内で生成されているホルモンは100種類以上あると言われています。

その中で所謂、女性ホルモンとよばれるものには、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。月経が起こり、妊娠・出産が可能になったり、体つきが女性らしくなったりするのは女性ホルモンの働きです。女性の体と心は女性ホルモンに守られています。

女性ホルモンのバランスを整えると、心身の健康維持はもちろん、美肌や美髪、生理周期の安定、妊娠確率アップなど、女性にとって良いことがたくさんあります。

女性ホルモンを増やすことはできる?

女性ホルモンは10歳前頃から分泌が始まり、50歳過ぎまで分泌が続きます。女性ホルモンの量を増やすことはできません。女性ホルモンの分泌量は月経周期によって波があり、その波が大きくならないようにバランスを保つ必要があります。女性ホルモンの量を増やすのではなく、女性ホルモンをコントロールし、バランスを保つという考え方が大切です。

参考:https://www.otsuka-plus1.com/shop/pages/story_equ_fhormone.aspx

なぜ女性ホルモンのバランスは崩れてしまうのか?

女性ホルモンのバランスを崩す原因として、ストレス、疲労、ダイエットなどによる栄養不足、冷えなどが挙げられます。昨今、20代の若い世代でも、仕事のストレスや疲労が原因で女性ホルモンのバランスが崩れ、月経不順や不調を訴える方が増えてきています。

女性ホルモンのバランスを整えるには

適正体重(BMI)を維持すること

BMIとは、肥満や低体重(やせ)の判定に用いる数値で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出することができます。日本肥満学会の定めた基準では、BMIが18.5未満は「低体重(やせ)」、BMIが18.5以上25未満は「普通体重」、BMIが25以上は「肥満」で、肥満は程度によって「肥満1」から「肥満4」に分類されます。BMIが22になるときの体重が最も病気になりにくい状態であるとされています。

太りすぎも痩せすぎも健康には良くありません。適量食べることを意識し、適正体重の維持を心がけましょう。

多くの食材から栄養を取るように

忙しいとファストフードやコンビニ弁当などで食事を済ませることも多くなりがちですが、時には自炊をし、バランスの良い食事を取るよう心がけましょう。

大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをします。大豆製品は積極的に摂取したい食材の1つです。

私たちのカラダは、食べているものでできていると言っても過言ではありません。健康的なカラダづくりのためにライフスタイルに合わせた食事を取るように意識しましょう。自炊だけではなく、無理なく続けていける方法を考えることも大切です。

良質な睡眠

体を整えるホルモンは睡眠中に分泌されます。質の良い睡眠を取ることは大切です。寝る前にはゆったりと過ごし、よく眠れる工夫をしてみましょう。平均7時間の睡眠を取るように心がけましょう。

適度な運動

日常生活に取り入れる運動は、ウォーキング、ジョギング、水泳などの中強度の有酸素運動がおすすめです。運動することはストレス発散にもなり、BMIを適正に保つことにもつながります。有酸素運動で脂肪が燃焼し始める20分以上を目安に行うと良いですが、無理なく続けることが大切です。

より詳しい、女性ホルモンのバランスの整え方は下記記事を参照してみてください。

まとめ

女性ホルモンの量を増やすことは難しいですが、女性ホルモンの減少を抑制し、ホルモンバランスを保つことは生活習慣を意識することで可能になります。食事、睡眠、運動など日々の生活の中で改善できることを見つけ、無理なく少しずつ始めてみましょう。

参考文献:40歳からの女性ホルモンの高め方 対馬 ルリ子 監修
参考URL:BMI | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp)

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

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