卵子凍結とは?

卵子凍結とは?

卵子凍結とは、1回の月経周期で通常は1~2個しか排卵されない卵子を、
排卵誘発剤で複数個を育て採卵し、凍結保管することです。
体内から取り出された卵子は-196°Cの液体窒素の中で質を劣化させることなく保存され、
将来『妊娠したい』という時に凍結卵子を解凍し、
体外受精に使用する
ことができます。

卵子凍結のプロセス

01

生理が来たらクリニックを受診
排卵誘発剤を使い卵子を育てる

ここまで
生理開始から
約2週間
02

育った卵子を採卵

03

成熟卵のみ
-196°の液体窒素で凍結

04

グレイスバンクの万全な管理
システムを備えたタンクで保管

卵子の
生存率は
90%以上!
将来こどもを持ちたいと思ったタイミングで…
05

不妊治療専門施設にて
凍結していた卵子を融解(解凍)

06

パートナーの精子と顕微授精させ
受精卵にし子宮へ戻す

07

検査で妊娠しているか判定

  • Oxford Academic, Human Reproduction “Use of cryo-banked oocytes in an ovum donation programme: a prospective, randomized, controlled, clinical trial”

なぜ卵子凍結が選ばれるのか?
将来の選択肢を増やす卵子凍結

卵子凍結は、将来の
妊娠可能性を広げます

今とほぼ変わらない出産率を維持し、
女性のライフプランや
キャリアの選択をサポート
します。

若い時に卵子を残す重要性

卵子の元となる原始卵胞は生まれた時から卵巣の中にあり、女性本人の年齢と同じように歳を重ねます。お肌や髪と同じように加齢の影響を受け、卵子が持つ妊娠能力が低下していきます。卵子が若ければ40代の体外受精による出産率は20代と大きく変わりません(米CDC、2013)。卵子凍結とは、将来の体外受精を見据えて自身の未受精卵を凍結する技術で、採卵時とほぼ変わらない出産率を維持できます。2013年には日本生殖医学会がガイドラインを正式決定し、健康な未婚女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行うことを認めています(社会的適応による卵子凍結)。

自己卵子と提供卵子の出産率比較

引用:米国CDC(疫病予防管理センター)2013

卵子の残り数から妊娠可能期間を知る

女性が生涯で排卵する卵子の数は、生まれた時点で決まっており、排卵する卵子が無くなると閉経します。初経の時期や生理周期などの影響を受けるため、人によって卵子の数が減るペースは異なります。あとどの程度体内に卵子があるのかで、妊娠を望める期間が変わります。

卵子凍結で採卵する際、一度に採れる卵子の数も年齢に応じて減っていきます。「AMH検査」を行うと卵子の残り数の目安を知ることができます。

年齢による卵細胞数の変化

引用:ヒト卵巣における生殖細胞の定量的および細胞学的研究
Proc R Soc Lond B Biol Sci.158:417-433,1963(著者:Baker TG)

採卵・保管には年齢制限も

卵子の持つ妊娠能力が年齢と共に低下していくことから、卵子凍結は多くのクリニックで39歳以下の女性を対象としており、凍結した卵子の使用も原則として50歳の誕生日までとなっています。高齢になるにつれ利用時の妊娠・出産のリスクが高くなるため、実際に融解して使用する際には、母体の安全を考慮した上で専門医が実施の可否を判断することになります。

不妊治療には年齢制限も

全提携クリニックで実施AMH検査

AMH検査とは?

AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査は、卵巣の中に卵子がどれくらい残っているかを調べるための検査です。

検査方法は?

少量の血液を採取し、検査を行います。一瞬で血液の採取は終わり、特に内診台にあがる必要はありません。

何の値を調べるの?

採取した血液で発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンの値を調べます。

AMH検査の数値

AMH値が高い:
これから育つ卵胞が卵巣内にまだたくさんある状態。排卵期間が長く、一度の採卵数も多い傾向にあるが、高すぎると病気の可能性も。
AMH値が低い:
卵胞が少なくなってきている状態。今後、排卵できる期間が短く、一度の採卵数も少ない傾向に。

妊娠のチャンスを知って
ライフプランを考える

「AMH検査」を行い卵子の残り数を把握することは、今後のライフプランの参考になります。卵子凍結をまだ迷われている方も、多くのクリニックでAMH検査だけの受診も可能です。AMH検査を受けられるグレイスバンク提携クリニックがお近くにあるか、確認してみましょう。

クリニックに行く前に
AMH検査を簡易体験できます

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卵子凍結のリスク

卵巣から採卵する際、及び凍結した卵子を融解して使用する際には、
以下のようなリスクがあります。
専門医師が診察し、あなたの身体に合った施術方法をご説明します。ご不安な点は、直接専門医師にご相談ください。

卵巣から採卵する際

  • 卵巣刺激により、卵巣過剰刺激症候群(卵巣腫大、腹水貯留による腹痛、腹部膨満感)を起こす事があります。(OHSS(卵巣過剰刺激症候群):ARTによる卵巣刺激では6.6%〜8.4%、入院を要するものは0.8〜1.5% | 出典:日本がん・生殖医療学会ウェブサイト)
  • 採卵の際に、出血が起こる場合があります。(重篤な腹腔内出血:発生率約0.1% | 出典:日本がん・生殖医療学会ウェブサイト)
  • 卵巣を穿刺(採卵するために腹腔に針を挿入すること)しても、正常な卵子が採れない場合があります。
  • 採卵に伴い細菌の混入による発熱や膿瘍の形成などの可能性がありますので、予防のため採卵の前後に抗生物質を使います。(骨盤腹膜炎(感染症):発生率約0.05%)

凍結卵子を融解し使用する際

  • 凍結した卵子が、融解後に死滅、変性している場合があります。凍結・融解後の卵子の生存率は80~90%程と言われています。
  • 凍結した卵子が融解後に生存していても、その後の顕微授精、体外培養の過程で死滅、変性し、移植できない場合があります。
  • 凍結した卵子から発育した胚を移植しても、妊娠できない場合があります。

もっと卵子凍結について知るには?

グレイスバンクでは、卵子凍結について
正しく知っていただくため
様々な取り組みを行っています。

オンラインセミナー専門医が登壇するものも

基本的な内容から費用、リスクまで徹底解説いたします。卵子凍結経験者のリアルな声が聞け、Q&Aでご質問いただくことも可能です。

オンライン個別相談培養士カウンセラー対応

Grace Bankがお答えする無料相談と、培養士が医学的な疑問にもお答えする有料相談がございます。卵子凍結の基礎知識や、お悩みなどについてお気軽にご相談ください。

初診予約医師と直接カウンセリング

AMH検査の結果やあなたのライフプランを元に、医師とご相談ください。実際に卵子凍結を行うかは、カウンセリング後に決めることが可能です。

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