卵子凍結について

生理不順と妊娠の見分け方2つのポイント。間違えやすい11の症状とは?

月経(生理)は25〜38日の周期で始まります。

普段からこの周期で生理はきていますか?もともと生理不順気味でこの周期で生理が始まらない方も多いのではないでしょうか。しかし生理予定日を過ぎたのになかなか始まらないと妊娠を望んでいても望んでいなくてもドキドキしてしまいますよね。

生理前に起こる体の変化と妊娠初期症状はとてもよく似ていて見分けることが難しいと言われています。

しかしその中でも今回は、

  • 生理不順と妊娠を決定的に見分ける2つのポイント
  • 見分けが難しい!生理前と妊娠初期によくある11の症状

をご紹介します。生理不順で生理が遅れているだけなのか、それとも妊娠初期の症状なのか気になっている方はぜひ参考にしてください。

生理不順と妊娠を見分ける2つのポイント

生理不順と妊娠を見分ける決定的なポイントを2つご紹介します。

妊娠検査薬が陽性

確実に妊娠を確かめるには妊娠検査薬を使いましょう。

尿中に含まれるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)に反応して、妊娠しているかどうかを調べる市販検査薬です。妊娠するとhCGが子宮内の胎盤で生成され、生理予定日の1週間後(=妊娠5週目)から尿中で検出できる数値にであるものがほとんどです。

最近の市販の妊娠検査薬は精度が高いので、陽性反応が出ればほぼ妊娠で間違いないと言えます。ただ一度妊娠反応が陽性に出たにもかかわらず、その後すぐに陰性になることがあります。その場合を化学流産といいます。

基礎体温で高温期が続く

生理周期の中でエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)2つの女性ホルモンが分泌されています。排卵の後から生理前に多く分泌されているプロゲステロンは脳に作用して体温を高く保つ働きがあります。

生理がくると一気にこのホルモンの分泌が抑えられて体温は元に戻ります。つまり基礎体温を測ることで妊娠に気づくことができるのです。

基礎体温は、排卵~生理前に高温期に入り、生理が始まるときにガクンと下がります。通常、高温期は排卵~生理前の14日間です。毎日基礎体温を測り16日以上高温期が続く場合は妊娠している可能性があります。

ただし基礎体温は、体調・気温などにより変動することも多いため、妊娠検査薬を試せる時期になったらとチェックをしてみるとより確実になります。

見分けが難しい!生理前と妊娠初期によくある11の症状

生理予定日1週間を過ぎても生理がこない

生理不順の場合は生理予定日よりも早く生理がきてしまうこともあれば生理予定日を大きく過ぎても生理がこないことがあります。妊娠していると、生理予定日1週間を過ぎても生理はきません。

熱っぽさ、のぼせ、だるさ

生理前はプロゲステロンが多く分泌されるため高温期(体温の高い状態)のため、熱っぽさやだるさを感じることが多いです。これは妊娠初期も同様で月経が起こらず高温期が続くので、熱っぽさやだるさを感じることがあります。

眠気

生理前はプロゲステロンが多い状態になっているので、眠くなります。妊娠中はプロゲステロンが大量放出されている状態が続くので、その作用で眠気が強くなります。

食欲の低下または増進

生理前に血糖値が乱高下する影響により食欲が増進されます。ダイエットを気にしたことがある方はご存知かもしれませんが、生理前にダイエットには向かないと言われる理由の一つです。

妊娠していると早い方で生理予定日(妊娠4週目)頃から「つわり」が始まります。さまざまなタイプのつわりがあり、胃のむかつきや吐き気が現れ食欲低下を感じることが多いですが、反対に常に何か口に入れていたいというように食欲が増進するタイプのつわりもあります。

おりものの量が増える、色が変わる

おりものの変化は人それぞれなので全ての方に当てはまるとは限りませんが、生理前のおりものはどろっとしたものになると言われています。妊娠すると量が増えたり水っぽいサラサラのおりものになるなど量や色に変化が現れます。

出血

生理不順の場合は人によりかなりさまざまではあります。

過少月経や過短月経であれば少量で短期間の出血が見られることもありますが不順であれ出血は必ずあり、血の塊が出ることもあります。

妊娠をしていると出血がないことの方が多いですが、「着床出血」といい、ちょうど生理予定日(妊娠4週目)頃に少量の鮮血、もしくはおりものに血が混じったようなピンク色や茶色の出血が見られることがあります。特徴は少量であること、2〜3日程度の短期間で終わるということです。

腹部の痛み

生理不順の場合は生理痛で腹部の痛みを感じることも。ギューっと子宮が収縮するような痛みや腰痛や頭痛を伴うのが特徴です。

妊娠すると、受精卵が着床する生理予定日(妊娠4週目)頃に、軽い腹痛を感じることもあります。激痛や生理痛とはちがい、チクチクするような軽い痛みのことがほとんど。

胸の張り

生理前も妊娠中も同様に女性ホルモンの関係で胸の張りを感じることがあるので、これで見分けるのは難しいです。

イライラ、気分の落ち込み

生理前も妊娠中も、女性ホルモンの関係でイライラや気分の落ち込みを感じることがあります。見分け方は難しいですが生理前の方がイライラや気分の落ち込みを感じることが多いと言われています。

めまい、立ちくらみ、貧血

生理前も妊娠中も、女性ホルモンの関係で、自律神経が乱れてめまい・立ちくらみ・貧血などが起こる可能性があります。

肌荒れ

生理前も妊娠中も、女性ホルモンの関係で肌荒れを起こすことがあります。生理前の方が、肌荒れを感じる人が多いと言われます。

もし妊娠だとわかったら、どうすればいい?

症状を見ても妊娠していそうだ、もしくは妊娠検査薬で自分で妊娠を確認したとなったらまず何をすべきでしょうか。

妊娠を望んでいてもいなくてもまずは産婦人科・婦人科を受診しましょう。生理予定日1週間を過ぎると妊娠していれば5週目となります。その頃には胎嚢が見えてきて、妊娠6週目に入れば心拍を確認することができるようになります。あまり早く行っても妊娠を確定することができないため、生理予定日1週間を過ぎた頃に受診するのが良いでしょう。

もし妊娠を望まない場合は中絶という選択肢があります。

中絶は妊娠12週をすぎると手術ではできなくなり分娩という方法が必要です。また、妊娠22週を過ぎると中絶自体ができなくなるため、妊娠の可能性に気づいたらすぐに受診するのが良いでしょう。東京都では無料のLINE相談なども行っており、匿名での相談も可能です。

チャットボットLINEアカウント「妊娠したかも相談@東京」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/sodan/ninshin-line-tokyo.htm

生理不順だったら、どうすればいい?

生理不順になってしまったら、ホルモンバランスを整えて回復させましょう。

生理不順を放置していると将来の不妊につながる可能性、病気や老化を早める原因になることもあります。十分な休息と睡眠、ストレスの発散、バランスの良い栄養の摂取、適度な運動と健康的な生活習慣を手に入れることでホルモンバランスを整える方法もあります。

この中で欠けている物はありませんか?いくつもかけているという方はまず取り組めそうなひとつからでも改善してみましょう。もし生活習慣を変えることが難しければサプリや漢方などで補うことも選択肢のひとつです。

まとめ

生理前の症状と妊娠初期の症状はとてもよく似ているので見分け方が難しいのは事実です。

またこれらの症状は人によりさまざま、その時々での変化があるので断言しづらいものでもあります。妊娠の可能性があり悩んでいるときは、生理予定日1週間を過ぎたら妊娠検査薬でのチェック、そして婦人科の受診をしましょう。

妊娠をしておらず生理不順であれば女性ホルモンのバランスが乱れている可能性があります。女性ホルモンの乱れは将来の不妊や老化、女性ならではの病気につながります。特に将来妊娠を考えているのであれば不順の改善する必要があるでしょう。

また妊娠力をキープするためには女性ホルモンのバランスを整えることに加えて、若い卵子を凍結保管しておくという選択肢もあることを知っていますか?

ご自身の卵子を凍結保管できるGrace Bankでは若いうちに卵子を凍結保管しておき、妊娠したいというタイミングで融解し受精卵にして体内に戻すことができます。

もともと卵子凍結は悪性腫瘍などを患い抗がん剤治療や放射線治療を行う女性が将来妊娠できるように治療前に卵子を残しておけるためのものとして行われてきました。安全に採卵し、マイナス196℃の液体窒素で半永久的に保管することが可能です。

このような凍結融解卵子から産まれた子どもに染色体異常、先天異常、発育障害のリスクが増大することはないという見解が米国生殖医学会からされていることから、 日本生殖医学会が健康な未婚の女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行う際のガイドラインを正式決定しました。まるで未来の話のようですが、ここ数年で性能の進化や技術も向上により高い精度で卵子の融解後の生存率も90%を超えるようになりました。

Grace Bankは確かな実績を持った経験豊富な有名不妊治療クリニックと提携しています。(https://gracebank.jp/cliniclist/)

また従来の不妊クリニックのような小型の液体窒素タンクによる保管とは異なり、臍帯血バンクのステムセル研究所と提携し、今まで20年以上無事故を誇る同社の専用大型タンクで24時間365日一括管理をしています。保管施設は地震や津波に強いエリアに設置され、停電対策も万全、安心のシステムで大切な卵子を保管します。

今は仕事などが忙しいけれど将来妊娠を希望するという方は一度卵子凍結についても検討してみてはいかがでしょうか。

監修者

岡田 有香 おかだ ゆか

グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長

日本産科婦人科学会専門医
da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者)
日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!

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