卵子凍結について

全国に広がる卵子凍結の助成制度。こども家庭庁の新プロジェクトと「35歳」の境界線

「卵子凍結に興味はあるけれど、費用が高くて踏み切れない」
「東京都だけじゃなく、私の住んでいる街でも助成金は出るの?」

そんな悩みを抱える女性たちに、大きなニュースが飛び込んできました。東京都が先行して実施している卵子凍結への助成制度に続き、こども家庭庁が今年度から、卵子凍結に係る費用の一部補助制度(モデル事業)を開始します。

これにより、これまで費用面で諦めていた東京以外の方にも、将来の妊娠に備えるチャンスが大きく広がろうとしています。今回は、この新制度の仕組みと、利用にあたって知っておくべき「35歳の壁」について解説します。

こども家庭庁が始める「卵子凍結 補助制度」とは?

今回の新制度は、こども家庭庁が自治体を通じて実施する「モデル事業」です。目的は、将来的に子供を望む方々の不安を解消し、ライフプランの選択肢を広げることにあります。

制度の主なポイント

  • 対象地域: 東京都など既存制度は継続。今回の新制度は、事業への参加を希望するその他の都道府県や市区町村が対象となります。
  • 補助の内容: 18~35歳の未婚女性を対象に、自治体が採卵や凍結保存にかかる費用の一部を1回あたり最大20万円補助します。
  • データの活用: 助成を受ける条件として、将来の妊娠に向けた意識調査や、医学的データの提供(追跡調査)への協力が求められるのが一般的です。

※自治体によって制度が異なる可能性もあるため、最新情報をご確認ください。

なぜ「35歳以下」が対象なのか?医学的な背景

このモデル事業においても、大きな注目を集めているのが「35歳以下」という年齢制限です。なぜこの年齢で線引きがなされるのでしょうか。

卵子の「質」と「妊娠率」のリアル

こども家庭庁がこの年齢を基準とする最大の理由は、卵子の「質」と「妊娠率」にあります。

  • 卵子の老化:35歳を過ぎると卵子の質(染色体異常のない確率)が急激に低下し始めます。
  • 凍結卵子の有効性:若いうちに凍結した卵子ほど、将来解凍して使用した際の出産率が高くなります。
  • 母体のリスク:35歳を過ぎると、妊娠高血圧症候群などの合併症リスクも高まるため、医学的には「35歳までの採卵・凍結」が推奨されているのです。

35歳の制限をどう捉えるべきか?

「35歳を過ぎたから、もう遅い」と絶望する必要はありません。助成金のニュースを「自分の人生を考えるきっかけ」に変えることが大切です。

35歳以下の方へ:チャンスを逃さない

もしあなたが35歳以下なら、今はこの制度を賢く利用する絶好のタイミングです。

  • 費用の大幅軽減:自治体によって最大40万円の助成が出るケース(※)もあり、自己負担を最小限に抑えられます。
  • 若いうちの「保険」: 35歳以下で凍結した卵子は、将来のあなたにとって何物にも代えがたい「安心」になります。

※助成金額はお住まいの自治体のHPをご確認ください。

36歳以上の方へ:助成金がなくても「価値」がある理由

助成金が出ない年齢であっても、卵子凍結をするメリットは十分にあります。

  • 1年でも早い凍結を:卵子の老化は今日この瞬間も進んでいます。36歳で凍結する卵子は、37歳、38歳で採卵する卵子よりも確実に質が高いからです。
  • 精神的な余裕:「あの時やっておけば」という後悔をなくすことが、今のあなたのキャリアやパートナー探しに余裕を与えてくれます。

※自治体によっては36歳以上でも助成制度があるケースもあります。お住まいの自治体HPをご確認ください。

 助成金をもらうための具体的な条件

助成金を受けるためには、単に年齢が35歳以下であること以外にも、いくつかの条件を満たす必要があります。

  1. 居住地:指定の自治体内に住民登録があること。
  2. 説明会への参加: 自治体が主催する説明会(オンライン含む)への参加が必須。
  3. 指定医療機関での受診:自治体が指定した医療機関・クリニックでの採卵が必要。
  4. 調査への協力:凍結後の状況報告など、数年間にわたる追跡調査に同意すること。

※詳細な条件や募集期間は自治体ごとに異なるため、常に最新の情報をチェックすることが重要です。

まとめ:制度に振り回されず、自分の時間を確保する

助成金制度が全国に広がることは、女性のライフプランにとって非常にポジティブな変化です。しかし、「助成金が出るまで待とう」と先延ばしにすることはおすすめできません。

助成金はあくまで「サポート」の一つです。「助成金が出るからやる」「出ないからやめる」という基準ではなく、「自分の将来に子供という選択肢を残したいか」という本心で決めることが、納得のいくライフプランに繋がります。

35歳という数字は、医学的な一つの目安に過ぎません。大切なのは、あなた自身の「産みたい」という気持ちに、今のあなたがどう応えてあげるかです。

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