卵子凍結について

排卵日に起きるおりものの変化とは?注意すべき異変も

おりものの状態から排卵日を特定して妊娠したい、ホルモンバランスとおりものの変化について知り、将来の妊娠に備えて準備をしたいと考えている方へ。今回は排卵日に起きるおりものの変化について解説します。おりものについて注意すべき異変についてもご紹介します。

妊娠と排卵日の関係

排卵とは、成熟した卵子が卵巣から飛び出すことをいいます。生理周期が28日の場合、排卵日は最終生理の開始日から14日目頃で、この頃に性行為をすると妊娠しやすいとされています。つまり、排卵日を特定することが妊娠への近道といえます。

排卵日とは?

卵子のまわりを細胞が囲んでいる状態を卵胞といいます。卵胞がまわりの膜を破り卵子が排出されることを排卵といいます。排卵は通常、自覚症状がない場合がほとんどです。

おりものとは?

おりものとは、腟や子宮頸部、子宮内膜などから出る分泌物です。おりものには腟の粘膜を潤し、腟の自浄作用と受精をサポートする働きがあります。排卵日前後でおりもの量がふえるのは受精をサポートするためです。

排卵日を予測する2つの方法

排卵日は、基礎体温やおりものの変化を手掛かりに予測することができます。

排卵日を予測する方法|基礎体温をつける

基礎体温とは、人が必要最小限のエネルギーしか使っていない安静時の体温のことです。本来は寝ているときの体温が基礎体温ですが、寝ているときに体温は測れないため、朝目覚めた直後の体が活動を開始していない時の体温を基礎体温とします。

基礎体温は、生理が始まってから約2週間は低温期が続き、排卵を境にして体温は上がって高温期になります。この変化は、排卵後に分泌される黄体ホルモンに体温を上げる働きがあるために起こります。排卵がきちんと起きている人の基礎体温は、月経後は低温期、排卵日を境にして高温期になるという二相性になります。この記録をもとに排卵日を予測することが出来ます。

高温期が2週間以上続く場合には、妊娠の可能性があります。逆に体温が上がらずに低温期が続く場合には排卵が起きていない可能性があります。基礎体温の変化は、体の状態を知る大きな手掛かりとなります。

排卵日を予測する方法|排卵日付近のおりもの状態を確認する

生理周期に合わせておりものの量や状態は変化します。おりものの量や状態を確認することで排卵日を予測することができます。

排卵日直前はよく伸びるおりもの

排卵日2〜3日前ごろから、おりものの量がピークになります。色は透明で、卵白のようなトロっとしたおりものが出ます。指で広げると10cm以上伸びることもあります。これは、精子を受け入れ妊娠を成立させるための準備になります。

排卵日当日〜排卵後はやや伸びるおりもの

排卵後のおりものは、排卵日直前よりは劣るものの、4〜5cm程度伸びます。生理にむけて粘り気は減っていきます。色は透明だった排卵日直前から白っぽい色へと変化します。

病院を受診すべきおりものの異変

排卵日前後以外でおりものの量が増えた場合は、病気が疑われることもあり注意が必要です。色が黄緑色の場合や白くポロポロした状態は、性感染症の可能性もあります。悪臭がする場合には細菌が繁殖している可能性があります。すみやかに病院を受診しましょう。

おりものが少ないのは女性ホルモンバランスの乱れかも

加齢やストレスで女性ホルモンの量が減ったりホルモンバランスが悪くなったりすると、おりものの量が減るといわれています。ホルモンバランスの乱れを放置すると、将来、骨粗しょう症や動脈硬化など病気のリスクが高くなります。また、不妊のリスクも高まります。規則正しい習慣を心がけることが大切です。

将来の妊娠に備えて今できること|卵子凍結保存

生理のたびに卵子は減って老化することをご存じでしょうか?女性がもつ卵子の数は胎児の時から決まっています。そして生まれてから卵子の数が増えることはなく、増やす方法もありません。また、加齢に伴って、卵子の「質」も低下していき、それを止めることはできません。卵子の質の低下は、妊娠確率の低下や染色体異常が発生する確率の上昇に関係します。将来の妊娠に備えて今どんなことができるでしょうか?

「卵子凍結保存」とは、若く妊娠できる能力(妊孕性)の高いうちに、卵子を凍結保存し、将来の不妊治療に備える方法です。国内最大級の卵子凍結保存バンクであるGrace bankは、厳選したクリニックの全国ネットワークを持ち、20年以上無事故の生体凍結保管施設での一括保管を行うことで高い安全性と将来不妊治療を受ける際の高度な利便性を実現しています。凍結卵子保管料は利用しやすい費用体系が整っており、多くの方に選ばれています。

グレイスバンクの卵子凍結体験談をご紹介

実際にGrace Bankの卵子凍結保管サービスを利用して卵子凍結をされた方の体験談をご紹介いたします。婦人科系トラブル未経験の方が卵子凍結をしたきっかけについてお話しています。

きっかけは、友人に勧められて受けたAMH(卵巣予備能※)検査を含む婦人科健診で実年齢相当よりも値が低かったことです。

卵子の在庫が平均より少ない可能性を意味し、今後増えることはありません。

それまで体に関する検査で基準値を外れたことはなく健康そのもの。そもそも生理不順の経験もなかったので、まさに青天の霹靂でした。まず調べていてわかったのが、「卵子の在庫量=卵子の質ではない」ということ。そしてその「卵子の質」は体外受精の成功率等から年齢に関係するものと考えられています。
この先、いつか別のタイミングで卵子凍結や不妊治療をするかもしれないのであれば、量・質ともに最も良い状態の今こそ卵子凍結してみるべきと感じました。

※AMHとは、「アンチミューラリアンホルモン」または「抗ミュラー管ホルモンの略」で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、血中のAMH値は、卵巣内にどれぐらい卵子の数が残っているかを反映すると考えられています。詳細はこちら

https://gracebank.jp/tonatama01/

まとめ

排卵日付近には、妊娠を成立させるためによく伸びるおりものが出ます。もし、毎月排卵日付近で伸びるおりものが出なかったり、おりもの自体が少なかったりする場合にはホルモンバランスが悪い可能性があります。ホルモンバランスの乱れは将来の不妊につながるリスクもあります。グレイスバンクの「卵子凍結保存サービス」で未来の自分に卵子のタイムカプセルを届けましょう。

▼参考文献

  • 女性の医学大全科 女性の健康週間委員会 監修
  • 女性のカラダと卵子と不妊治療 不妊治療情報センター
  • 女の子が知っておきたい卵子のハナシ。 浅田 義正 著
監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

杉山産婦人科 日本産科婦人科学会専門医


杉山産婦人科 (東京都新宿区)

70年あまりの歴史を持ち、過去10000人以上の患者様と向き合ってきた生殖医療専門クリニックのトップ施設。
不妊検診センター、内視鏡手術、体外受精など生殖医療に特化。
新宿駅至近の好立地で、19時まで診療しており、仕事と生殖医療の両立をサポート。

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