卵子凍結について

生理の血がドバッと出るのはなぜ?毎月の生理を快適にする対策4選

生理のときに経血の量が多く血がドバッと出たり、塊が出たりすることはありませんか?血がドバッと出ると、漏れるのではないかと不安になったり、感覚が気持ち悪くて不快になったりしますよね。また、病気ではないかと心配になることもあると思います。今回は生理の量が多い原因、漏れや不快感の対策、病院を受診する目安などについて解説していきます。

生理の血がドバっと出るのは「過多月経」かも

生理の際に経血量が多い場合を「過多月経」と言います。経血量には個人差がありますが、1周期あたりの生理の総出血量は20~140mLが目安と言われています。最も多い日でも2~3時間に1回程度のナプキン交換が目安になっています。過多月経では経血量の増加に伴い、凝血が起こり、血の塊が排出されます。

夜用ナプキンが1時間もたず日常生活に支障がある、血の塊が2日以上続く、月経4日目以降になっても血の塊が出る、などの場合は過多月経の可能性があります。

過多月経の原因

過多月経の原因として、ホルモンバランスの乱れ、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が考えられます。

ホルモンバランスの乱れは疲労、ストレス、過剰なダイエットや運動、冷え、年齢(10代で成長が不十分、更年期)などが影響します。

病気が原因で過多月経になっている場合には、すぐに婦人科を受診し、治療を行う必要があります。

生理の血がドバッと出て気持ち悪い…漏れ・不快感の対策4選

生理の血がドバッと出る不快感と漏れへの不安感を和らげる対策をご紹介いたします。

こまめにナプキンを変える

こまめにナプキンを変えることは、漏れの不安やムレの不快感の対策になります。ナプキンには様々な種類があります。経血量に合わせて自分に合ったものを上手に使い分けましょう。

タンポンや月経カップを使う

タンポンや月経カップは、腟内に挿入するタイプの生理用品なので、血がドバっと出る気持ち悪い感覚を抑えることができます。また、経血が肌に直接触れないためムレやこすれによる不快感を減らすことができます。4~8時間程度の継続使用が可能なため、経血量が多い時に何度も交換する手間がかかりません。腟に挿入するため、衛生的に管理することが大切です。

吸水ショーツを履く

吸水ショーツは、吸水性や防水性を備えた生地を何層にも重ねて作られています。ショーツ自体が水分を吸収するため、経血が少ない場合にはナプキンやタンポンをつけずに過ごすことが出来るアイテムですが、経血が多い場合にナプキンやタンポンと併用して使うと漏れ不安への対策になります。

低用量ピルを服用する

低用量ピルは生理不順の治療や避妊薬として使われる女性ホルモンを含んだ内服薬です。ホルモンバランスを調整して子宮内膜の増殖をおさえるため、生理痛の緩和や経血量を減らすといった効果があります。婦人科で処方してもらうことができます。

また低用量ピル以外のホルモン療法もあり、婦人科で相談することができます。

【FAQ】生理がドバッと出る人のお悩みに、婦人科ドクターが回答

生理の血がドバッと出る感覚のときに、いつもレバー状のドロドロした塊が出ます。これは病気のサインでしょうか?

もともと子宮内膜はドロドロの塊状ですが、生理のときは排出しやすくするため、血液をサラサラにする酵素(フィブリノリジン)が働きます。しかし経血量が多いなどの理由で、酵素の働きが追い付かないときに、レバー状の塊が出ることがあります。子宮内膜が成熟する20~30代女性には割とよくある症状で、問題ないことがほとんどです。
ただし、ゴルフボール大の塊が毎日出る、重い生理痛や貧血症状を伴う、といった場合は、子宮内膜症や他の病気の疑いもあるため、早めの受診をおすすめします。

生理の血がドバッと出るたびに、ナプキンからの漏れ不安や、感覚が気持ち悪いので悩んでいます。生理の量が多い、という理由だけで病院を受診してもよいのでしょうか?

日常生活に支障が出るほど経血量が多くて悩んでいる場合は、早めの婦人科受診がおすすめです。低用量ピルの服用などの治療を行うことで、経血量が多い悩みを解決できることもあります。生理のこと、体のことで心配事がある場合には、遠慮せずに婦人科を受診して大丈夫です。

生理トラブルは不妊の原因になりやすいのを知っていますか?

経血の量が多い、生理痛が重いなどの生理トラブルは、ホルモンバランスの乱れや、不妊につながる子宮や卵巣系の病気が隠れている可能性があります。放置すると、子宮や卵巣にダメージが蓄積し、不妊リスクが高くなる恐れがあります。現在の健康のためにはもちろん、将来妊娠・出産を考えている人は早めの治療を行うことが大切です。

将来妊娠を考えている人に知ってほしい「卵子凍結保存」

生理のたびに卵子の在庫数は減り、加齢とともに卵子の質は低下していくということをご存知でしょうか。年齢を重ねるとともに、妊娠できる可能性は低くなっていきます。食生活の変化による生理開始年齢の早期化や、出産回数の減少によって、現代女性は生理の回数は昔に比べて約9倍も多くなっています。つまり、卵子在庫の減少も早くなっているのです。生理回数の増加に加え、晩婚化や晩産化も進み、いざ妊娠・出産を望んだときに、不妊に悩む女性が増えています。

そんな悩みを解決する予防医療の選択肢に「卵子凍結保存」があります。卵子凍結保存とは、若く妊孕性(妊娠するための力)の高いうちに、質の良い卵子を保存しておく方法で、将来の不妊リスクに備えることができます。

グレイスバンクは、日本最大級の卵子凍結保存サービスです。厳選したクリニックの全国ネットワークを持ち、20年以上無事故の生体凍結保管施設での一括保管をおこなうことで、高い安全性と将来不妊治療を受ける際の高度な利便性を実現しています。凍結卵子保管料は使いやすい価格でサービスを提供しています。

【グレイスバンク体験談】婦人科トラブル未経験から卵子凍結に至るまで

実際にグレイスバンクを利用して卵子凍結保存をされた体験談をご紹介します。生理不順などの婦人科トラブル未経験の方でしたが、ご友人に勧められ受けたAMH検査(※)の結果を受け、卵子凍結保存を決断されました。

※AMHとは「アンチミューラリアンホルモン」または「抗ミュラー管ホルモンの略」で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、血中のAMH値は、卵巣内にどれぐらい卵子の数が残っているかを反映すると考えられています。

きっかけは、友人に勧められて受けたAMH(卵巣予備能※)検査を含む婦人科健診で実年齢相当よりも値が低かったことです。

卵子の在庫が平均より少ない可能性を意味し、今後増えることはありません。

それまで体に関する検査で基準値を外れたことはなく健康そのもの。そもそも生理不順の経験もなかったので、まさに青天の霹靂でした。

まず調べていてわかったのが、「卵子の在庫量=卵子の質ではない」ということ。そしてその「卵子の質」は体外受精の成功率等から年齢に関係するものと考えられています。
この先、いつか別のタイミングで卵子凍結や不妊治療をするかもしれないのであれば、量・質ともに最も良い状態の今こそ卵子凍結してみるべきと感じました。

https://gracebank.jp/tonatama01/

まとめ

生理で血がドバっと出たり、血の塊が出たりする場合、過多月経になっている可能性があります。生理トラブルは放置すると不妊のリスクにつながります。不妊のリスクは卵子凍結の予防医療で減らすことができます。グレイスバンクでは、卵子凍結についての無料セミナーを開催しています。将来の妊娠・出産に備える卵子凍結を検討されている方は、グレイスバンクの無料セミナーをぜひご活用ください。

▼参考文献

  • 知っておきたい月経異常の診断と治療 田中 忠夫 編著
  • わかりやすい女性内分泌イラストで読む性周期の仕組み 武内 裕之 著
  • おとなも子どもも知っておきたい新常識 生理の話 髙橋 怜奈 監修
監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
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