リリース

【卵子凍結の実態丸わかり!】実際に卵子凍結を行った方を対象にアンケートを実施。約7割が「満足」と回答し、「将来の選択肢が増えた」という声も。

​株式会社グレイスグループ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:勝見祐幸、以下「グレイスグループ」)は、健康な女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行う「社会的適応による卵子凍結」について、実際に卵子凍結を行ったグレイスバンクの利用者に対し、アンケートを実施いたしました。

実施概要

今回のアンケートは、グレイスバンクがサービスを開始した2020年8月から2022年12月までの間に、当サービスを利用した卵子凍結経験者(※登録者総数非公開)に対してインターネット調査を実施し、71名から回答を得ました。

年代は『30〜34歳(23.9%)』『35〜39歳(53.5%)』と30代の方が多く、『会社員(71.8%)』の方が7割を占めています。自身の年収は『600〜799万円(28.2%)』次いで『400〜599万円(25.4%)』『800〜899万円(18.3%)』『400万円未満(15.5%)』でした。

◆ アンケート集計方法

  • 募集方法と回答者:グレイスバンクを利用中のユーザーに対しメールを送付して依頼、71名から回答を回収
  • 集計時期:2022年12月13日〜12月25日
  • 回答方法:インターネット上で回答

卵子凍結のきっかけ

「卵子凍結をしようと思ったきっかけを教えてください」という設問(※1)では、『自身の年齢を考慮し、将来の選択肢を増やしたいと思った』『AMH(※2)検査を受けた結果、実年齢より数値が低く不安に思った』『キャリアとライフプランの両立のため』という声が多くありました。その他に『勤めている会社が卵子凍結の福利厚生を導入したから』という声もありました。

(※1)自由記述形式
(※2)AMHとは、アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、血中のAMH値は、卵巣内にどれぐらい卵子の数が残っているかを反映すると考えられています。
https://gracebank.jp/amh/

卵子凍結はもともと悪性腫瘍や白血病等で抗がん剤治療や放射線療法を受ける若年女性患者に対し、治療前に卵子や卵巣を凍結保管しておくことで治療後の生殖能力を維持するために行われてきましたが、現在は健康な未婚女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行う「社会的適応による卵子凍結」が増えています。

本アンケートの回答者の約7割が卵子凍結決断時に「配偶者・パートナーがいなかった」と回答し、卵子凍結のきっかけとして、直近で結婚・出産の予定がないことと年齢の関係をあげた方は約8割でした。「社会的適応による卵子凍結」はキャリア志向の強い女性だけの選択肢ではなく、ある一定の年齢でパートナーの状況や自身のライフプランを考えた際のすべての女性の選択肢として、今後さらに注目度があがっていくと考えられます。

卵子凍結全体を通じて、約7割が「満足」

「卵子凍結全体を通じての満足度を教えてください。」という設問(※3)では、66%の方が満足していると回答しました。『自分自身を見直すきっかけになり、自分をより大切に思えるようになった』『年齢に対する焦りを解消できた』『将来妊娠したときにもっと満足度が高まると思う』という声が多くあがりました。一方で『想定以上に費用が高かった』『思ったよりも採卵できた卵子の個数が少なかった』という声もありました。

(※3)1が不満、5が満足の5段階での選択式

1回の採卵にかかった費用は50万円以上が6割。費用の負担を感じる方は多い

卵子凍結には、検査費用や採卵・凍結費用、保管費用がかかります。また、将来利用する際には、保管した卵子をクリニックへ出庫する費用、体外受精費用などが発生します。今回のアンケートでも、採卵にかかった費用を「高い」と感じた方は76%であり、経済的な負担は卵子凍結を決断する際のハードルの1つと言えます。価格が今よりも安ければ、『複数回採卵を検討した』『満足度がより上がったと思う』という声もありました。

一方で、実施後の感想として『人生における保険になった』『今後のライフプランについて改めて考えるきっかけともなった』など、気持ちの面での変化をあげられる方もおり、卵子凍結を経済的な価値以上のものとして感じていらっしゃる方も見受けられます。

今後、経済的な負担に関しては社会でサポートしていく仕組みが求められますが、東京都の小池都知事が、健康な未婚女性の卵子凍結についても2023年度の予算から助成金を検討すると発言されました。実現すれば、卵子凍結を選択しやすい社会に近づくこととなり、経済面で躊躇されている方にとっては大きなサポートとなることでしょう。

また、グレイスバンクの提携院であるグレイス杉山クリニックSHIBUYAのように、定額制の採卵プランを提供するクリニックも出てきています。このようなクリニックが増えると、かかる費用の総額が開始前に想定でき、卵子凍結の実施を決断しやすくなると考えられます。
https://grace-sugiyama.jp/price

痛みより、通院の予定調整が大変との声

痛みレベルを5段階(※4)で評価する設問では、レベル2と答えた方が最も多く、1~3と評価した方が約6割となりました。痛みが原因で卵子凍結を躊躇されている方も多いなか、実際は小~中程度の痛みと感じられた方が半数以上でした(痛みの感じ方は個人差があります)。

(※4)1が痛みを感じなかった、5が痛みを感じた、の5段階での選択式

「卵子凍結の一連の流れでもっとも痛みを感じたこと」は『採卵手術(42.3%)』次いで『術後の子宮・おなかの腫れ(28.2%)』『排卵誘発時の注射(12.7%)』という回答結果になりました。

「卵子凍結の一連の流れで一番大変だった・つらかった・困ったことは何ですか?」という設問(※5)では、『通院のための仕事の調整』という声が約4割となり、『自己注射の怖さ・精神的負担(19.7%)』、『痛みや体への負担・不調(26.8%)』を越える結果となりました。実際、通院の回数(カウンセリングを含む)は『7回以上(42.3%)』次いで『5回(22.5%)』『3回以内(14.1%)』『6回(12.7%)』『4回(8.5%)』であり、約2週間のうちに複数回必要となる通院予定を調整することが大変だった方が多いようです。

(※5)自由記述形式

卵子凍結を友人にも勧めたい方は約7割

「卵子凍結を友人に勧めたいと思いますか?」という設問(※6)では、友人に勧めたいとの回答が約7割となりました。『満足度が高かったので、同じ年代で同じ悩みを抱えた友人に将来の選択肢のひとつとして紹介したい。』『まずはカラダの状態を知るためにもAMH検査からでも勧めたい。』『まずは少しでも若いうちに正確な情報を知り、自分なりの考えをもつことを強くお勧めしたい。』という声がありました。

(※6)1が勧めたくない、5が勧めたい、の5段階での選択式

総括

現代においては、女性の活躍機会も増え、また結婚や出産に対する価値観の変化などもあるでしょう。そして、それ以外の様々な要因も含め社会全体では晩婚化や少子化が進んでいます。一方、妊娠・出産における身体のリミットは、時代によって大きく変わるものではありません。いざ妊娠したいと思ったときに、年齢を理由に不妊に悩む女性が多いのも事実です。

卵子凍結は、若く妊娠力の高い卵子を、将来のために保管しておける新たなライフプランの選択肢です。今回のアンケートを通して、このような卵子凍結を実施された方の満足度が高い傾向を見てとることができました。一方、費用やスケジュール調整の面などで苦労された方が多いことも明らかになりました。グレイスバンクではそのような悩みを少しでも解決できるように、正しい情報発信やサービスの向上を通して貢献していきたいと考えています。卵子凍結のメリットもリスクも正しく知り、よく検討して、自身にとって最良の選択をしていただければ幸いです。

グレイスバンクHPでは、本リリースでご紹介した設問の回答詳細の一部を公開しております。ご興味のある方はぜひご覧ください。
https://gracebank.jp/reportdetail_202301/

かんたん1分!卵巣年齢チェックかんたん1分!卵巣年齢チェック

お問い合わせ

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
このクリニックを予約するクリニックHPが開きます。