卵子凍結について

ブライダルチェックってどんな検査?|結婚前に受けておいた方がいいの?

ブライダルチェックと聞くと、結婚前に妊娠できるかどうかを調べる検査をイメージする方も多いかと思います。

実は、ブライダルチェックは、「妊娠できるかどうか」の検査ではなく、「結婚前後に関わらず、今後妊娠・出産を考えている方が受ける婦人科検診」のことです。

では、ブライダルチェックとはどのような検査をするのでしょう?詳しく解説していきます。

ブライダルチェックとは?

ブライダルチェックとは、将来、妊娠・出産を考えている方が受ける婦人科検診で、妊娠・出産に影響がある病気や感染症の有無を確認する検査のことをいいます。

ブライダルチェックでは、例えば、卵管がつまりやすい病気になっていないか・妊活をするにあたって風疹の抗体があるか・流産に関わるようなホルモン値が出ていないかなどを確認していきます。

【主な検査項目】

診察項目・基礎体温指導
内診検査・子宮頚がん検査
・クラミジア抗原検査
・腟分泌物細菌検査
・超音波検査(卵巣・子宮のチェック)
血液検査項目・B型肝炎
・C型肝炎
・HIV抗体
・梅毒検査
・風疹抗体
・子宮内膜症検査

ブライダルチェックは、婦人科や内科がある病院、男性の場合は泌尿器科でも受診できます。不妊の原因は女性側だけではなく、男性側にもあると言われており、最近では男性でもブライダルチェックを受ける人が増えてきています。

男性の場合は、風疹の抗体検査や性感性症の検査、精液検査による精子量や精子の濃度、運動率を検査します。風疹や性感性症は男性から女性への感染例もあることから、男性もブライダルチェックを受診することをおすすめします。

ブライダルチェックはクリニックにより異なりますが、一般的に30,000~50,000円ほどで受診できます。いくつかの検査がセットになっているものや、検査したいものだけを検査することもできますので、受診するクリニックにご相談ください。ブライダルチェックは保険適用外になり、基本的には自費診療ですが、一部の検査は自治体から補助金が出る場合がありますので、自治体のHPをご確認ください。

渋谷駅から徒歩4分、宮下公園向かいのcocotiビル5階にあるグレイス杉山クリニックSHIBUYAでもブライダルチェックを受けることができます。※女性診療のみ

最低限のブライダルチェックパッケージは6,000円からになります。人気の検査はAMH(アンチミューラリアンホルモン)検査という卵子の残りの数がわかる検査です。さらに詳しい検査も可能ですので、クリニックにご相談ください。

卵子がどのくらい残っているかがわかる?AMH検査とは

AMH(アンチミューラリアンホルモン)検査は、卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかを調べるための検査です。少量の血液を採取し、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンの値を調べます。

AMH値が高い:卵巣内にはこれから育つ卵子が残っている

AMH値が低い:卵巣内には残りの卵胞が少なくなってきている

AMH値が低い場合、卵子の残り数を意識し、ライフプランを見直すきっかけにすると良いでしょう。

ブライダルチェックは未婚でも検査できる?パートナーがいないと検査できない?

ブライダルチェックはパートナーがいなくても検査できますが、抗体や感染症は時系列で変化していくので、妊活を考える半年前の検査をおすすめします。検査結果は通常10日程度で確認することができます。

ただ、女性については、結婚・妊娠・出産のタイミングに限らず、一年に一度は婦人科に行き、婦人科検診で経腟エコーや子宮頸がん検診の受診をおすすめします。

特に20~40代の女性には、必ずかかりつけの産婦人科を作っていただき、定期的な受診をお勧めします。

プレコンセプションケアという考え方

ここまでブライダルチェックについて解説してきましたが、これから妊娠・出産を考えている方のために、「プレコンセプションケア」という考え方についてご紹介させていただきます。

プレコンセンプションの、「プレ」とは「~前の」、「コンセプション」とは「妊娠、受胎」を意味します。「プレコンセプションケア」とは、性や妊娠に関する正しい知識を身に付け、女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことをいいます。

WHO(世界保健機関)が「妊娠前の女性とカップルに医学的・行動学的・社会的な保健介入を行うこと」を提唱しており、国際的に取組みが推奨されている背景があります。加えて日本でも、①出産適齢期・出産可能年齢にある若い男女の健康増進、②その世代から産まれる次世代の子どもたちの健康増進、③正しい知識にもとづく計画的なキャリア・ライフプラン形成による経済活動の活性化や少子化対策のため、厚生労働省がさまざまな啓発活動をおこなっています。まさに、令和時代の新しい価値観といえるかもしれません。

東京都では、若い世代がプレコンセプションケアに興味・関心を持ち、取り組むきっかけになるよう「TOKYOプレコンゼミ」という講座を開催しています。プレコンセプションケアの専門家による講座やアドバイスを通じて、将来の妊娠・出産に関する知識を身に付けることができます。

TOKYOプレコンゼミを受講し、検査のことを正しく理解した上で希望する方には、都が指定する検査のうち、個人の状況に合わせ医師と相談の上、実施した検査等の費用が助成されます。(女性:上限3万円、男性:上限2万円)

※妊娠・出産をこれから考える都内在住の18~39歳の方が対象です。

グレイス杉山クリニックSHIBUYAはTOKYOプレコンゼミの登録医療機関|お得な推奨セットも!※女性検査のみ

渋谷駅から徒歩4分、宮下公園向かいのcocotiビル5階にあるグレイス杉山クリニックSHIBUYAもTOKYOプレコンゼミの登録医療機関です。※女性検査のみ

グレイス杉山SHIBUYAクリニックでは<推奨女性検査セット>をご用意しております。初診料と必須検査、その他の女性検査のセットで通常より3,300円お得になります。

<推奨女性検査セット>

・初診料
・必須検査
・感染症6種
・甲状腺ホルモン検査
・AMH検査
・経腟エコー
27,830円
※助成の利用で実質無料で検査可能

その他のTOKYOプレコンゼミの登録医療機関リストは東京都福祉局のHPからご確認いただけます。男性検査をご希望の方は登録医療機関リストから他クリニックをご確認ください。

東京都では無料で風疹抗体検査・予防接種を受けられる助成制度も

風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる急性の感染症で、春から初夏にかけて多くみられます。2~3週間の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状がでます。

妊娠初期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群(CRS)※を起こすこともあります。

※先天性風しん症候群(CRS)
風疹に免疫のない女性が妊娠初期に風疹に感染し、風疹ウイルスが胎児に感染することにより、出生児に先天性の心疾患、難聴、白内障等の障害を起こす病気の総称

風疹は予防接種で防げる病気であり、ワクチン接種は個人でできる有効な予防方法です。免疫をあらかじめ獲得しておくことが重要であるため、予防接種法の対象疾患とされており、区市町村が予防接種を実施しています。

東京都では無料で風しん抗体検査・予防接種を受けられる助成制度があります。詳細は東京都保健医療局のHPをご確認ください。

将来の妊娠に向けた具体的なアクション「卵子凍結」とは?

将来の妊娠に向けた実行性のあるアクションとしてご紹介したいのが「卵子凍結保存」です。若く妊孕性の高い卵子を凍結保存することによって、将来の不妊治療に備える方法です。

卵子凍結とは、将来の体外受精を見据えて自身の未受精卵を凍結する技術で、採卵時とほぼ変わらない出産率を維持できます。卵子凍結保存は確実に卵子を採取するため、排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行い、いくつかの卵胞を育てて採卵に臨みます。そうすることで、1回で複数個の卵子を採取することができるのです。採卵した卵子は、高速で凍結する急速ガラス化法により凍結され、マイナス196℃の液体窒素内に保存することにより、半永久的にそのままの状態を保つことができます。

若い卵子の方が妊娠率が高いことを聞いたことがある方もいるかもしれません。年齢を重ねるとともに、卵子は老化し、質が低下するにつれて妊娠率が下がってしまいます。卵子の老化は防げません。そのため、将来妊娠したいとき、凍結時の妊娠率を維持できる卵子凍結は、将来妊娠を希望する方に有効な手段になります。「妊娠に向けて今できることはやっておきたい。」という方にとって、卵子凍結で保管した卵子は、大事なタイムカプセルになるでしょう。

米国CDC(疾病予防管理センター)が2021年に発表したこのグラフは、自分の卵子と提供卵子による体外受精で出産に至る確率を比較して、年齢ごとに示したものです。これを見ると、若い女性の提供卵子を移植した場合、40代になっても30歳以前の女性の出産率とほとんど変わらないことが分かります。

卵子凍結保管サービスはGrace Bankがおすすめ

凍結卵子保管サービスのGrace Bank(グレイスバンク)をご存知ですか?

Grace Bank(グレイスバンク)は、クリニックで採卵・凍結した凍結卵子保管専門のサービスを提供しており、クリニックで採卵・凍結から保管まで行う場合とは異なり、体外受精を行う際は全国の提携クリニックにて凍結卵子の利用が可能です。Grace Bank(グレイスバンク)が提携しているのは確かな実績を持った経験豊富な有名不妊治療クリニックです。将来の体外受精時に、全国の有名不妊治療クリニックで使用できるというメリットも得られます。もし、将来転勤などで居住地が変わっても、凍結した卵子を使える安心感があります。

また、従来の不妊クリニックのような小型の液体窒素タンクによる保管とは異なり、臍帯血バンクのステムセル研究所と提携し、今まで20年以上無事故を誇る同社の専用大型タンクで24時間365日一括管理をしています。保管施設は地震や津波に強いエリアに設置され、停電対策も万全、安心のシステムで大切な卵子を保管します。

保管費用は初期費用50,000円(税別)と年払い35,000円(税別)または月払い3,500円(税別)の2つのプランからお選びいただけます。

東京都では卵子凍結に係る費用に最大30万円の助成があります。こちらの記事も是非ご確認ください。

「卵子凍結保存」について少しでも興味を持たれた方は、ぜひGrace Bankの無料オンラインセミナーをご活用ください。

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!

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