卵子凍結について

大阪府池田市で卵子凍結費用の助成がスタート|助成の金額や対象者を解説

大阪府池田市で卵子凍結費用の助成が開始されました。池田市に住む18歳から39歳までの女性に対し、卵子凍結に係る費用について、最大30万円(凍結保存:20万円/回、保管継続費用:2万円/年・5回まで)が助成されます。

東京都でも2023年度から健康な女性の将来のための卵子凍結保存に関して費用助成を行っていることをニュースなどで耳にした方も多いのではないでしょうか。自治体が女性の出産とキャリアの両立が難しい点などを考慮して、女性の選択肢を増やすために支援を開始したことはとても画期的なことです。

この記事では、2024年8月より開始された大阪府池田市の 「卵子凍結費用助成事業」について詳しく解説します。

卵子凍結とは?

卵子の元となる原始卵胞は生まれる前から卵巣の中にあり、女性本人の年齢と同じように歳を重ねます。お肌や髪と同じように加齢の影響を受け、卵子の持つ妊娠能力が低下していきます。卵子凍結は、若く妊孕性(=妊娠する力)の高い未授精の卵子を凍結保存することで、将来の不妊治療に備える方法です。

凍結した卵子を保管することで、採卵時とほぼ変わらない出産率を維持でき、2013年には日本生殖医学会がガイドラインを正式決定し、健康な未婚女性が将来の妊娠に備えて卵子凍結を行うことを認めています。(社会的適応による卵子凍結)

卵子が若ければ40代の体外受精による出産率は20代と大きく変わりません。

生殖医療クリニックで検査を行った後、年齢や卵巣機能、体の負担や希望を考慮して排卵誘発を行い採卵します。その後、マイナス196℃の超低温で凍結し、液体窒素タンクの中で保管します。将来、不妊治療で使用する場合には、保管場所からクリニックまで移送して使用することになります。

卵子凍結では、大きく①凍結保管費用、②保管継続費用、③体外受精費用がかかります。費用例は以下のとおりです。費用はクリニックや利用する凍結卵子保管サービスによって異なります。

【凍結保管費用の例】

  • 採卵準備(初回検査、ホルモン検査、排卵誘発剤など):約15万円
  • 採卵:約20万円(麻酔希望の場合は局所麻酔2万円ほど、静脈麻酔5万円ほどが加算)
  • 凍結:約3万円/1デバイス(凍結卵子3個まで)※1

【保管継続費用の例】

  • 保管費用:年間38,500円(税込)/1ケーン(卵子15個まで、Grace Bankを利用した場合)※2

【体外受精費用】

  • 出庫費用:保管施設からクリニックまでの専門業者による移送費用の実費(国内では、3〜10万円程度)
  • 体外受精費用(顕微授精):約30~70万円ほど/回

※1、※2 ケーンとデバイスについて
凍結した卵子はケーンという容器で保管します。1ケーンの中に、最大5本のデバイスが入ります。デバイスは1本あたり、最大で3個の卵子を入れることができます。つまり、1ケーンあたり最大で15個(卵子3個×デバイス5本)の卵子が保管可能です。なお、1ケーンに入れるデバイス数や1デバイスあたりの卵子数はクリニックによって異なることがあります。

大阪府池田市「卵子凍結費用助成」の対象

大阪府池田市の卵子凍結費用助成は、以下の要件をすべて満たす方が対象です。

  1. 採卵日において18~39歳の方
  2. 採卵日、申請日ともに池田市に住民登録があること
  3. 未受精卵子の凍結保存または保存継続に係る一連の処置が終了していること
  4. 申請日において、市に納付すべき税の滞納がないこと
  5. 他の法令等の規定により、医療給付や費用助成を受けていないこと

すでに不妊症の診断を受けており、不妊治療を目的とした採卵・卵子凍結を行う方は対象外となりますのでご注意ください。

大阪府池田市「卵子凍結費用助成」の対象となる医療行為と助成額

令和6年4月1日以降に日本産婦人科学会に生殖補助医療実施登録施設として登録されている日本国内の医療機関で実施された未受精卵子の凍結に係る費用のうち、以下のものが助成されます。

クリニックでの初診予約時に、池田市の卵子凍結費用助成制度を利用する旨を伝えておくことをおすすめします。

凍結保存費用採卵準備のための投薬、採卵、卵子凍結(1年間の凍結保存の維持を含む)上限20万円(1人1回限り)
保存継続費用市事業において卵子凍結保存費用助成を受けた方に限る継続1年ごとにつき2万円(5回まで)

大阪府池田市「卵子凍結費用助成」の申請方法

卵子凍結保存の終了後に、申請書類に必要事項を記入し、事業の内容に同意した上、池田市に申請します。

初回(卵子凍結保存費用)の申請は、池田市の子ども・健康部 子ども未来課に電話予約(072-754-6034)をしたうえで、提出書類を持参してください。

【提出書類】

  • 池田市卵子凍結費用助成事業申請書
  • 池田市卵子凍結費用助成事業に係る証明書
  • 領収書の写し
  • 上記領収書に対応する診療明細書等の写し
  • 振込口座が分かるもの(通帳等の写し)
  • 身分証明書の写し

助成金交付決定後、決定通知書にて振込日がお知らせされます。

池田市の卵子凍結費用助成事業、詳細はHPをご確認ください|解説動画・便利なLINE個別相談も

大阪府池田市の卵子凍結費用助成事業についての詳細は大阪府池田市のHPをご確認ください。

池田市のHPでは、医師によるプレコンセプションケア※3と卵子凍結の基本知識・プロセスについての説明動画を視聴することができます。

また、卵子凍結の実施を検討している方に対して、生殖医療クリニックで勤務する現役の培養士・看護師による個別相談窓口も開設しています。LINEのチャットやZoomによりオンライン通話で卵子凍結に関する相談をすることができ、卵子凍結を検討する方が、充分な理解をしたうえで、卵子凍結に臨めるようなサポートがあります。
LINEアカウント→https://line.me/R/ti/p/@443szoyd?ts=07181148&oat_content=url

池田市の卵子凍結に関する説明動画の制作や、LINEでの個別相談を提供しているグレイスグループは、2021年より卵子凍結保管サービス「Grace Bank」を提供しています。2023年だけでも、企業の従業員の方や卵子凍結を検討している個人の方に対して、合計50回以上(累計参加者数2,000名以上)のセミナーを実施しています。その実績を活かし、卵子凍結を検討する皆様が、安心して卵子凍結を実施できるようにサポートします。

※3 プレコンセプションケア
プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことです。直近で妊娠を考えている女性だけでなく、将来少しでも妊娠や子どもを持つことを考えているのであれば、すべての女性、それだけでなくそのパートナーも一緒に考えることが大切です。プレコンセプションケアを早いうちから行うことで、自身のキャリア・ライフプランを考える助けとなります。

卵子凍結保管サービスはGrace Bankがおすすめ

卵子凍結保管サービスGrace Bankは、クリニックで採卵・凍結した卵子凍結保管専門のサービスを提供しており、クリニックで採卵・凍結から保管まで行う場合とは異なり、体外受精を行う際は全国の提携クリニックにて凍結卵子の利用が可能です。

また、従来の不妊クリニックのような小型の液体窒素タンクによる保管とは異なり、臍帯血バンクのステムセル研究所と提携し、今まで25年以上無事故を誇る同社の専用大型タンクで24時間365日一括管理をしています。保管施設は地震や津波に強いエリアに設置され、停電対策も万全、安心のシステムで大切な卵子を保管します。

保管費用は初期費用55,000円(税込)に加えて、年払い38,500円(税込)または月払い3,850円(税込)の2つのプランからお選びいただけます。

Grace Bankでは、卵子凍結に関する無料のオンラインセミナーや個別相談会を実施しています。卵子凍結をするかお悩みの方は、まずは無料のオンラインセミナーで卵子凍結についての知識を深め、個別相談会でご自身の状況に合わせた相談や、クリニック選びのアドバイスを受けられてみてはいかがでしょうか。

Grace Bankの近畿地方の提携クリニックはすべて生殖補助医療実施登録施設 

Grace Bankは確かな実績を持った経験豊富な有名不妊治療クリニックと提携しています。近畿地方の提携クリニックはすべて令和6年4月1日以降に日本産婦人科学会に生殖補助医療実施登録施設として登録されています。

提携クリニックはこちら⇒https://gracebank.jp/cliniclist/

かんたん1分!卵巣年齢チェックかんたん1分!卵巣年齢チェック

お問い合わせ

ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
このクリニックを予約するクリニックHPが開きます。