この記事では、正常な生理の期間や周期、またその異常によって考えられる病気について紹介していきます。
目次
生理の期間とは?
まずは生理の期間についてみていきましょう。
短い人は生理期間が2日以下で終わることがあったり、逆に長い人だと1週間以上続くこともあるようで、個人によってばらつきがあるようです。
正常と言われる生理期間は4〜7日です。
2日以下の場合は過短月経、8日以上続く場合は過長月経と呼ばれます。
生理の周期とは?
生理(月経)の開始から次の生理(月経)が始まるまでの期間のことを「月経周期」と呼んでおり、こちらも生理の期間と同様個人差がありますが、25〜38日の周期であれば正常と言われています。
それより短いと頻発月経、逆に長いと希発月経と呼ばれますが、6日間以内のズレであれば正常の範囲内と考えても問題ないようです。
生理の「期間」が短くなった原因は?
過短月経の原因として、ホルモン分泌不全、黄体機能不全、甲状腺機能の異常等様々な状態が考えられます。これらが過短月経の原因となっている場合、治療をせずに放置してしまうと不妊症に発展してしまうリスクがあります。
これから先、妊娠を希望しているのであれば、まずは病気の治療をすることが大切です。
生理の「周期」が短くなった原因は?
月経周期が正常より短い頻発月経は、年齢が要因となっている可能性があります。
歳を重ねるにつれ卵胞の数が減っていき、それに伴って月経周期が短くなる傾向があるからです。
月経の周期が短くなってくると、それが更年期のはじまりのサインとも考えられています。
妊娠率の低下や卵子の個数も減少するので、妊娠を希望する場合はそれらの問題とも向き合わなければなりません。
生理の期間が気になるなら婦人科の受診を
生理の期間やその周期が正常の範囲外である場合には早めに医療機関を受診することをお勧めします。
婦人科を受診する目安
月経不順以外にも、重い月経痛や月経量の多い過多月経、月経が来ない無月経の症状がある場合にも婦人科の受診をおすすめします。
頻発月経や希発月経の場合は無排卵の可能性もあります。その場合、子宮や卵巣の病気やホルモン分泌の乱れが原因となっていることもあり、将来不妊となってしまうリスクもあります。
子宮や卵巣の病気としては、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、子宮がん、卵巣がん、多嚢胞性卵巣症候群などがあります。
月経不順の場合だけでなく、重い月経痛や過多月経、生理がこないという無月経の症状がある場合にも医療機関を受診しましょう。
生理期間を正常にする治療方法
生理の期間を正常に戻すにはどのような方法があるのかみていきましょう。
ピル
ピルを服用することで月経周期を正常に整えることができます。
28日周期に整えることができるピルが多いようです。
最近ではオンラインで受診をし、ピルを郵送で発送してくれるサービスもあります。
ピルにはいくつか種類があるので、婦人科で医師と相談して自分に合ったものを服用するといいでしょう。また、年齢や生活習慣等によってはピルの服用に向かない場合もあるので、気になることは受診時に医師に相談することをおすすめします。
漢方薬
漢方薬を使用した治療もあります。
漢方薬には生理不順だけでなく、生理痛に効果があるものや月経前症候群に効果があるものなど様々な種類のものがあります。
漢方薬は医師に処方してもらうこともできますし、ドラッグストアで購入することもできます。医師に処方してもらう場合には、事前に漢方薬を処方してもらえる病院なのか確認しておくと安心です。
セルフケア
生活習慣やストレスが生理不順の症状の原因になっていることもあります。
まずは食生活や運動習慣、睡眠時間を見直してみると良いでしょう。喫煙や飲酒等の嗜好品が月経不順に影響しているかもしれません。
日々仕事や家事等に追われていると、様々な要因でストレスを感じることがあります。
ストレスを感じた時に上手に発散できる方法を持っておくのがおすすめです。好きなドラマや映画を見たり、ヨガ等適度な運動をしたらは、温泉にゆっくり浸かったり、自分が癒されることを実践してストレス発散する時間を作ってみるのはどうでしょう?
生理期間の異常は不妊リスクにも~妊娠に備える卵子凍結保存~
生理期間や生理周期の異常は女性ホルモンバランスが乱れているサインです。
そのまま放置してしまうと、子宮や卵巣にダメージが蓄積され、将来的に不妊に繋がってしまう可能性があります。
また、年齢が上がるに伴って卵子の数の減少や卵子の老化が進み、妊娠の可能性が低くなっていきます。残念ですが、妊娠にはタイムリミットがあるのが事実です。
そんな場合に備えて、卵子を凍結保存しておくことができます。
卵子凍結保存とは?
卵子凍結という言葉は聞いたことある方が多いと思いますが、実際にどのようにして保管するのでしょう?
簡単な流れとしては、まずはクリニックで排卵誘発剤を使い卵子を採取します。採取できた卵子は凍結をし、液体窒素内に保存します。液体窒素内に保存することで、妊娠を希望する際に卵子を融解するまで半永久的に保管をしておくことができます。
卵子凍結にかかる費用の目安は44万円程度ですが、通うクリニックや使う薬剤の量、凍結する卵子の個数等で変わってくる為あくまで目安となっています。金額的な不安を和らげてくれる定額制の料金プランを導入しているクリニックもあります。
渋谷駅から徒歩4分、宮下公園向かいのcocotiビル5階にあるグレイス杉山クリニックSHIBUYAでは、各種検査、排卵誘発剤、局部麻酔、採卵・凍結費用を含む未受精卵凍結(卵子凍結)をパッケージ料金で提供しています。
【グレイス杉山クリニックSHIBUYAの卵子凍結パッケージプラン】
- 凍結個数 1個〜5個 330,000円(税込363,000円)
- 凍結個数 6個以上 380,000円(税込418,000円)
料金はこちら⇒https://grace-sugiyama.jp/price
【体験談】となりの卵子凍結~33歳、AMH検査から2週間の決断~
実際に卵子凍結保存をされた方の体験談をご紹介します。
まとめ
生理の期間が長い、また逆に短いという時は、子宮や卵巣、ホルモンの病気が原因となっている可能性があります。
月経について少しでも変化を感じたり気になることがある場合は、まずは早めに医療機関を受診することが大切です。
受診の結果、卵子凍結の選択肢も考えられた場合は卵子凍結保存を行っているGrace Bankにぜひご相談ください。
名倉 優子 なぐら ゆうこ
日本産科婦人科学会専門医
グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)
杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!