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産婦人科医に聞く! 未来の自分のために「今」知るべきこと#01

今すぐじゃない、だけどいつかは子どもが欲しい━━。そう思っている女性も少なくないのではないでしょうか。

現在、日本では第一子を出産する年齢は30歳を越えています。日本は世界最大の不妊治療大国と言われ、なかなか思った時に出産ができない人たちがいることも事実。

今ではなくても、将来のために「今」できることを知っておく必要があるのです。

そのポイントを「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」の岡田有香院長が初心者にもわかりやすくレクチャーしてくれました。第一回目は、「女性の体の変化とクリニック受診のススメ」です。

そもそも女性の生理、生涯で何回あるか知っていますか?

岡田:生理の回数は知ってますか?現代の女性の生理の数は450回です。これは昔の女性たちが50〜100回だった時より格段に増えているのです。

理由の一つは、食生活が違ったりして、最初の生理がくる年齢が早くなっていることが挙げられます。昔は16歳と言われていましたが今は12歳と早まっているのです。

そして昔は妊娠と出産を何度も繰り返していたので、数年の間、生理が止まっていました。今は、30代で出産をして出産する回数も2回ほどなので、生理の回数が昔と比べて増えているわけです。

婦人科検診は定期的にしているでしょうか?

岡田:実は、定期的に婦人科健診をしてない人は70%いると言われています。また、一度も婦人科に行ったことがないという人が27%います。この数字から見ると、婦人科に行く女性は多くないのが現状です。

体の状態を普段からチェックしておくのはとても重要なこと。

産婦人科に行くのに抵抗があるという人もいると思うのですが、内診に気がひけてしまう場合は相談だけでもOKです。今の状態を把握するために、婦人科に定期的に来てもらえたらと思います。

女性の体とホルモンの変化はどうなっているの?

岡田:ライフステージには女性らしさを作るホルモン「エストロゲン」の変化が大きく関わっています。思春期に生理が始まって、徐々にエストロゲンの分泌が増えていきます。

20代になると、性成熟期といって妊娠・出産の適齢期に入ります。ここでエストロゲンの分泌が増えて、生理の回数が重なってくると体の不調が出やすくなります。生理不順だったり、内膜症、子宮筋腫という病気がでてくる人もいます。

30代になると妊娠が難しくなったり、不妊治療をする人も出てきます。50代に近くなると、更年期になり、60代は骨粗鬆症という、エストロゲンが低下することによって骨の病気が出てくると言われています。

生理にまつわる関連疾患では3つ代表的なものがあります。

1つは、20〜30代になるとある月経不順。通常、月経は25〜28日は通常周期と言われているのですが、これは短い人もいて、そうなると「早発卵巣機能不全」といって実際の年齢より卵巣機能が少し落ちてきたり、排卵後にできる黄体から十分なホルモン分泌されずに、子宮内膜の分泌性変化が起こらない「黄体機能不全」が起きたりします。

逆に生理までの期間が長いという方は、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない「多嚢胞性卵巣症候群」だったりすることもあります。生理不順は卵巣、子宮の不調が隠れていることがあるのです。

このチェックをするためには、卵巣年齢を測ることのできる「AMH(アンチミュラー管ホルモン検査)」が使えるので、一度値を測ってみることをお勧めします。

そして2つ目は、月経困難症です。これは生理痛に代表されるような下腹部痛、腰痛を持つ人のことです。生理痛は「あるのが普通」ではありません。痛みがある方は子宮内膜症になりやすいと言われています。

子宮内膜症は、子宮の内側にあるべき内膜が外側に出てきてしまうもので、卵巣と子宮をくっつけてしまったり、卵管を圧迫して不妊症になるリスクが高くなるのです。

生理痛ある人の70%がこの子宮内膜症で、そのうちの半分が不妊症になると言われています。そのあたりも、日頃からしっかりケアしてもらうのがとても重要です。

3つ目の疾患は、月経前症候群(PMS)です。こちらは聞いたことある人も多いのではないでしょうか。生理の3〜10日前から下腹部、手のむくみ、いらいら、不安、頭痛などの症状が出てきます。PMSの特徴は生理が始まると、症状がよくなることです。薬による治療もありますが、対処法はそれ以外もあります。我慢せずに、婦人科に相談してもらうのが良いでしょう。

だいたい子どもが欲しいという時、二人ほどと考えていると言われています。欲しい子どもの数と、自然妊娠できる可能性が高い年齢を見たデータがあります。ヨーロッパのデータですが、これはアジアと大きな違いがないと思われます。

このデータによると、将来、二人子どもが欲しいと思った時に自然妊娠で90%の割合で授かろうとすると、「27歳までに妊活を始めるのが良い」という目安があります。ただ、これは今の私たちの現状から考えるとなかなか難しいわけです。

というのも、2020年のデータでは、一人目を授かる年齢は30.7歳になっているからです。
そして、二人目が32.8歳と言われています。一人目を自然妊娠で産んだとしても、二人目が不妊になってしまうカップルの数は4組に1組と言われています。

ですので、将来的に何人の子どもが欲しいのかということも含めて、20代のうちから妊娠と出産について考えていくというのは大事なことだと感じるのです。

そして、先程お話しした更年期障害という症状は、閉経の前後5年に起きる症状と言われています。平均では49.5歳なのですが、出産できる年齢は閉経の10年前と言われています。

この平均よりも閉経が早い人は、35歳くらいから妊娠が難しい人もいるのです。更年期障害はすごく先ではないということと、生理があるから妊娠できるわけではないということをお伝えできたらと思っています。

また、更年期障害はのぼせ、火照り、頭痛、腰痛など100以上の症状もあるので、こちらも婦人科で相談してもらえたらと思います。

女性の体は常に変化しています。その変化の把握や悩みの解決に、日頃から婦人科で体調をチェックすることがとても有効なのです。

 


◆ 本記事の内容に関しては、2022年3月30日に行った
『産婦人科医に聞く!女性のカラダセミナー ~未来の自分のために”今”知って考えよう ~』
の動画にてより詳しくご視聴いただけます。
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