「妊娠を望んでいるが年齢が気になる」「いつか子供を産みたいと思っているが、いつまで妊娠を望めるのか知りたい」という方も多いかと思います。
今回は、今日から使える情報から、今大変注目の「卵子凍結」についてもご紹介します。
目次
日本の女性の平均出産年齢は30.7歳
・厚生労働省の人口動態調査によると、2020年の第1子の平均出産年齢は30.7歳(2021年4月時点でわかる最新データ、令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)より)となっています。第1子の平均出産年齢は上昇傾向にあり、1975年は25.7歳、1995年は27.5歳、2015年~2020年は30.7歳で、ここ7年ほどは30歳前後で妊娠・出産する人が多い傾向にあることがわかります。
妊娠に適した年齢はあるのか?
妊娠適齢期に明確な定義はありませんが、一般的には20~34歳といわれています。35歳頃から受精卵になりうる卵子が減り、妊娠確率も低下します。35歳以上の初産は、高齢出産と呼ばれ、流産・早産・死産・遺伝子疾患などの胎児リスクや、妊娠高血圧症候群などの合併症・緊急帝王切開などの母体リスクが年々増加する傾向にあります。したがって、女性としての生殖機能が成熟する20歳ころから、高齢出産までの34歳が妊娠適齢期といわれています。
妊娠適齢期…様々な事情があるのが現実。では、将来の妊娠に備えて、今日からできることは?

女性ホルモンのバランスを整える
女性ホルモンのバランスを整えることは、妊娠する力につながるだけでなく、美容と健康維持にとっても重要です。
あなたは、どんな生活スタイルを送っていますか?もしかしたら、自分自身の中にある力が少し眠ったままかもしれません。また、基礎代謝が悪いことによって、ホルモンバランスが崩れてしまいます。基礎代謝を高めれば、ホルモンバランスも整ってきます。基礎代謝を、促進するためには、規則正しい生活リズム、適度な運動など、日常生活でできる小さなことからはじめるのがよいかもしれません。(※赤ちゃんが欲しい大百科 主婦の友社より)
ストレスを和らげましょう。今日からできる15分の取り組みとは?
女性ホルモンは、脳と卵巣の連携プレーで分泌されています。自律神経が乱れると、脳からの司令が正しく行われずに卵巣からのホルモンが適正に分泌されなくなります。自律神経は、ストレスによって大きなダメージを受けるので、ストレスを和らげて生活することが大切になります。ストレスをゼロにすることは難しいですが、和らげるためにお勧めしたいのが、ウォーキングなどやお散歩などの軽い運動です。
歩いて15分ほどたつと脳に刺激を与えるエンドロフィンが、20分を超えるとやる気ホルモンのドーパミンが、40分以上歩くと幸せホルモンのセロトニンの分泌が活性化します。(※妊活 治療と生活アドバイス 主婦の友社より)
将来のライフプランの選択肢として注目の「卵子凍結」についてご紹介します。
加齢にともなって妊娠確率が下がるリスクを避けるため、今から準備しておけるのが「卵子凍結」です。また、若く妊娠力の高い卵子を凍結保存するので、将来の不妊治療の際に役立つ可能性もあります。
「卵子凍結」は、忙しい現代女性の将来のライフプランの選択肢としても、大変注目を集めていますので、ご紹介します。
卵子凍結とは?
卵子凍結は、不妊治療クリニックで行うのが一般的で、診察・検査などをした後に、その人に合う方法で排卵を誘発し、腟に超音波機器をいれて端子を吸引・採取します。そして、マイナス196℃の超低温で凍結し、液体窒素タンクの中で保管します。卵子凍結までにかかる、期間や通院回数は、個別の状況にもよりますが、採卵までの検査は生理周期にあわせて行う必要があるため1~2週間程度と、4~5回程度の通院が必要になります。また、費用は、検査・採卵・凍結費用が30~50万円(クリニック毎に異なります)と、保管費用が年間3~5万円かかります。(詳しくはこちらをご参考ください⇒https://gracebank.jp/lp/)
グレイスグループでの「卵子凍結」なら、より安心して受診・保管・利用が可能です。

受診について
採卵・凍結に高い技術をもち、信頼できる不妊治療クリニックを厳選して連携しており、採卵への体への負担、将来的な体外受精への安全性という面で、安心して受診いただけます。
提携クリニック一覧:https://gracebank.jp/clinicnetwork/
保管について
また、国内最大級の規模の凍結保管設備を持ち、過去23年間に亘って無事故を誇る安心の保管システムを運用するさい帯血バンクのトップランナー、ステムセル研究所と提携しており、保管の点でも安心していただけると思います。
利用について
将来、不妊治療で凍結卵子を利用する場合は、東京都内であれば約1週間ほどで利用されるクリニックへ凍結卵子を安全な状態でお届けします。凍結卵子は、採卵したクリニックまたは弊社提携クリニックでの利用を推奨しますが、それ以外の希望の不妊治療クリニックでも利用可能です。
まとめ
将来の妊娠に備えて、みなさんが今日から始められることはありましたか?人間が本来持った力を大切にする、ウォーキングなどで体を使うことは、パートナーの方にも是非、お伝え下されば幸いです。
また、最後にご紹介した「卵子凍結」は、体・時間・費用面でも一定の負担がかかります。Grace Bankでは専門医による無料セミナーや、カウンセラーによる個別相談会(いずれもオンライン)を実施しています。専門医による解説で知識と理解を深めたうえで、カウンセラーへの個別相談で個人的な疑問や不安を解消できます。
上記のセミナーや個別相談会も是非ご活用頂けたら幸いです。
▼この記事の監修は…
医師紹介:岡田 有香(おかだ ゆか) 産婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長 順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。 資格:da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者) 、日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー 所属学会:日本産婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、NPO法人日本内膜症啓発会議 |
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▼参考文献
・「妊活 治療と生活アドバイス」 主婦の友社
・「赤ちゃんが欲しい大百科」 主婦の友社