卵子凍結について

卵子凍結のメリット・デメリット5選~納得感ある選択をするために~

卵子の凍結保存ができることを知っていますか?

将来の事を考えて卵子凍結に興味があるが、どんなデメリットがあるのか気になっている、心配な人へ向けて卵子凍結をするメリットとデメリットを解説します。

選択肢はひとつでも多く知っておくことが大切です。

卵子凍結をするかどうかの選択の参考にしてください。

卵子凍結のデメリット3選

まずは不安がある方のためにデメリットの方からご紹介していきます。

  • 費用がかかる(全額自己負担)
  • 採卵など身体への負担がある
  • 年齢制限がある

大きく分けてこの3つが挙げられます。

費用がかかる(全額自己負担)

卵子凍結は基本的に全額自己負担となっていて、採卵・凍結費用は『麻酔なし、成熟卵9個を凍結・保管した場合』に約40万円+保管費用が1年あたり3万円ほどかかります。

内訳は、

・採卵・凍結費用

→準備:約15万円(クリニック毎に異なり7〜12万あたり)

(初回検査、ホルモン検査、排卵誘発剤など)

→採卵:約20万円(個数にかかわらず)

※麻酔希望の場合は、局所麻酔2万、静脈麻酔5万が加算

→凍結:1本あたり約3万円(1本に3個まで凍結可)

(4~6個は6万円、7~9個は9万円、10~12個は12万円が目安となります)

・保管費用

→保管費用:年間3万円/1ケーン(15個まで)あたり

※初期費用ありプランの場合は、+初期費用10万円

→出庫費用:保管施設からクリニックまでの移送について、専門業者による移送費用の実費

採卵など身体への負担がある

卵子凍結には、事前の検査、排卵誘発をして採卵をする、実際に体外受精時の胚移植まで、痛みが生じる可能性がある処置も行います。

例えば採卵は、膣に超音波機器をいれて超音波画像を見ながら、卵巣のなかの卵胞に針をさし、卵胞液ととともに卵子を吸引・採取します。

卵巣に針を刺すため、人によっては強い痛みを感じることもあります。

麻酔もありますので、痛みの少ない処置を心がけてくれたり不安な気持ちにきちんと寄り添ってくれるような医療機関選びが大切です。

年齢制限がある

卵子の凍結保管自体は半永久的に可能と言えますが、加齢による卵子の質の低下や母体の妊娠出産のリスクを考えて制限があります。

卵子凍結の年齢制限は採卵が40歳前後、保管できるのが50歳前後までとなっています。

妊娠確率を高めるためには、1歳でも若く妊孕性の高いうちに卵子を凍結保存しておく方が良いでしょう。

理想は20~30代前半までの卵子凍結をおすすめします。

また凍結卵子を使用した体外受精は、母体や胎児の妊娠出産リスクを考えて、45歳前後までに行う方が良いでしょう。

※自社HP FAQより内容抜粋(https://gracebank.force.com/s/article/age-limit

卵子凍結のメリット2選

続いて卵子凍結のメリットについてご紹介します。

  • 将来の妊娠確率(体外受精の成功率)アップが期待できる
  • 不妊治療より費用が安く済む可能性が高い

将来の妊娠確率(体外受精の成功率)アップが期待できる

卵子は、その元になる細胞を生まれた時すでに決まった数だけ持っています。

それが年齢とともに老化、減少していきますので妊娠確率や流産率というのは、年齢が上がるごとに高くなってしまいます。

卵子が若く妊孕性(妊娠するための能力)が高いうちに、自分の卵子を凍結保存することで、将来体外受精をした際の成功率を上げるとともに、流産率も下げることができると言えます。

もしも若い卵子を用いて体外受精をした場合は、40代でもその出産率は20代と大きく変わりません。

※自社HPより抜粋(https://gracebank.jp/guide/

不妊治療より費用が安く済む可能性が高い

厚生労働省によると、不妊について心配したことのある夫婦は夫婦全体の約2.9組に1組、そして実際に検査や治療を受けたことがあるもしくは受けている夫婦は全体の約5.5組に1組と言われています。

※厚生労働省 不妊治療と仕事との両立サポートハンドブック より

体外受精を行うためにかかる費用の平均は20万円/回です。

卵子凍結の場合の費用は採卵・凍結で約39万円+保管で3万円~/年です。

つまり、5年間保存した凍結卵子で、1回の体外受精で妊娠した場合の費用は105万円程度になります。

卵子が若い方が流産率も低いため(35歳を過ぎるとより流産率が高くなる)、結果として妊娠・出産にいたる確率も、凍結卵子の方が高い可能性があります。

「若いうちに凍結している」ということがひとつの安心材料にもなるので、トータルの費用面・身体面・精神面の負担が少ない可能性もありますね。

まとめ

将来赤ちゃんを迎えたいと思った時にすぐに妊娠できないこともあります。

そういったときに選択肢のひとつとなる卵子凍結ですが当然メリットもデメリットもあります。

ご自身のお体の状況を知りじっくりお考えいただき、将来子供をもつ実現性を高めるためにメリットとデメリットに納得できた場合には、卵子凍結を考えていただいても良いと思います。

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▼この記事の監修は…

医師紹介:岡田 有香(おかだ ゆか)
産婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長
順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。
資格:da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者) 、日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー 所属学会:日本産婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、NPO法人日本内膜症啓発会議

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