オーストラリアでは「3人の親を持つ赤ちゃん」とも呼ばれる体外受精の新技術が、まもなく合法化されるかもしれません。
どういうことかというと、これは「ミトコンドリア提供」という方法を使って、卵子と精子を体外受精させるもので、致命的になる遺伝性疾患のリスクを減らすために考案されました。
私たちの細胞には、ミトコンドリアと呼ばれるエネルギーを生み出す発電所がたくさんあります。しかし、ここに生まれつきに異常があると、筋力低下、糖尿病、難聴、視力低下、心臓病が起き、ひどい場合は広範囲の臓器不全により子どもが生まれて間も無くして死亡してしまいます。
このリスクを低減するため、欠陥のあるミトコンドリアを他の女性のものと交換して健康な卵子を作り、精子と受精させて子どもをつくろうというのです。この技術は2015年、イギリスで可能になりましたが、アメリカでは現在も禁止されています。オーストラリアでこの技術が合法になるのか、今週にも結果が出る予定です。
引用元:ABCサイエンス