卵子凍結について

卵子凍結の不安を解消!自己注射は痛い? 専門医が痛みの軽減方法を解説します

「卵子凍結の自己注射は痛い?」と不安を抱えているあなたへ。この記事では、卵子凍結における自己注射の痛みについて、その理由や程度、そして具体的な痛みの軽減方法を詳しく解説します。注射針の種類や適切な注射部位の選び方、冷却・温罨法、リラックスのための呼吸法など、様々な方法を紹介することで、あなたの不安を解消し、安心して卵子凍結に臨めるようサポートします。さらに、費用や副作用、妊娠率といった自己注射以外の不安要素についても触れていきます。

卵子凍結における自己注射の痛みについて

卵子凍結は、将来の妊娠の可能性を残すための選択肢として、近年注目を集めています。しかし、卵子凍結では排卵誘発のために自分で注射を行う必要があり、この「自己注射」に対する不安を抱える方も少なくありません。この章では、卵子凍結における自己注射の痛みについて詳しく解説します。

卵子凍結の自己注射はなぜ必要?

本来であれば1回の月経周期で卵子は1個しか育たないところを、卵子凍結においては多くの成熟した卵子を育てるために注射薬の排卵誘発剤を使用します。自己注射を行う期間は個人差がありますが、一般的には10日前後です。

卵子凍結の自己注射は本当に痛い?どのくらい痛い?

自己注射の痛みは、注射部位、個人の痛みの感じ方などによって異なります。多くの方はチクッとした痛みを感じると表現しますが、我慢できないほどの激痛ではないという意見が多く聞かれます。注射針は非常に細いため、蚊に刺された時のような痛みと感じる方もいます。また、注射に慣れてくると痛みも軽減される傾向があります。

自己注射の痛みを和らげる方法

卵子凍結のための自己注射は、どうしても痛みを伴うものです。しかし、その痛みを少しでも軽減するための方法があります。これからご紹介する方法を参考に、少しでも快適に自己注射を進めていきましょう。

注射部位の適切な選択とケア

自己注射を行う部位は、お腹周りが一般的です。へそを中心とした直径5~10cmの範囲内で、皮膚の状態が良い場所を選びましょう。皮膚に傷や炎症がある場合は、その部分を避けて注射するようにしてください。また、注射部位を清潔に保つことも重要です。注射前に石鹸で手を洗い、消毒綿で注射部位を清潔にしましょう。注射後は、清潔なガーゼで注射部位を軽く押さえて止血します。

冷却・温罨法の効果

注射部位を冷却することで、痛みを軽減することができます。保冷剤や冷湿布をタオルに包み、注射前に5~10分ほど患部に当てて冷やすことも効果的です。ただし、凍傷を防ぐために、長時間冷やしすぎないように注意してください。また、温罨法も効果的です。温めたタオルを注射部位に当てることで、血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。冷却と温罨法は医師に相談して適切な方法を選びましょう。

リラックスする呼吸法

注射に対する不安や緊張は、痛みを増幅させる可能性があります。注射前に深呼吸をする、瞑想をする、好きな音楽を聴くなど、リラックスできる方法を試してみましょう。腹式呼吸は、副交感神経を優位にしてリラックス効果を高めるため、特に効果的です。ゆっくりと息を吸い込み、お腹を膨らませ、ゆっくりと息を吐き出し、お腹をへこませることを繰り返しましょう。

自己注射以外の卵子凍結の不安要素

卵子凍結は、将来の妊娠の可能性を残すための大切な選択肢ですが、自己注射以外にも様々な不安や疑問を持つ方が多いです。ここでは、費用、副作用、妊娠率といった主要な不安要素について詳しく解説します。

卵子凍結の費用について

卵子凍結には、採卵、凍結保存、将来的な融解・使用といった段階ごとに費用が発生します。初期費用は一般的に30万円から50万円程度、年間の保存費用は3万円から数万円程度が相場です。費用は医療機関によって異なるため、事前に複数の医療機関に見積もりを取り、比較検討することが重要です。また、自治体によっては助成金制度を設けている場合もありますので、お住まいの自治体の窓口に確認してみましょう。

卵子凍結の副作用について

卵子凍結の際に使用する排卵誘発剤の影響で、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症する可能性があります。OHSSは、卵巣が腫れて腹部に痛みや張りが生じる症状で、重症化すると呼吸困難や血栓症を引き起こすこともあります。

その他、注射部位の発赤やかゆみ、吐き気、頭痛などの副作用が現れる場合もあります。これらの症状が現れた場合は、速やかに医師に相談することが重要です。

OHSSの症状と対処法

OHSSの症状は、軽度であれば数日で自然に治まりますが、重症な場合は入院が必要となる場合もあります。主な症状としては、下腹部痛、腹部膨満感、吐き気、嘔吐、体重増加、尿量の減少などがあります。これらの症状が現れた場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。医師の指示に従い、安静にする、水分を十分に摂取するなどの適切な対処を行うことが重要です。

卵子凍結後の妊娠率

卵子凍結を行ったからといって、必ず妊娠できるわけではありません。妊娠率は、凍結時の年齢、卵子の質、融解後の卵子の状態、受精方法、子宮の状態など様々な要因によって影響を受けます。一般的に、若い年齢で卵子凍結を行った方が妊娠率は高くなる傾向があります。個々の状況によって妊娠率は異なるため、医師とよく相談し、ご自身の状況に合わせた治療方針を決定することが重要です。

よくある質問

卵子凍結に関する自己注射でよくある質問にお答えします。

Q. 自己注射は何日間行うの?

自己注射を行う期間は、卵胞の発育状況によって個人差があります。一般的には8~12日間程度ですが、場合によってはそれ以上かかることもあります。医師の指示に従って適切な期間、自己注射を続けましょう。

Q. 自己注射を失敗したらどうすればいいの?

自己注射を失敗した場合、慌てずにクリニックに連絡しましょう。自己注射のやり直しが必要かどうか、医師の指示を仰ぎましょう。注射針を曲げてしまった場合や、薬液が漏れてしまった場合も同様にクリニックに相談してください。自己判断で対処せず、必ず専門家の指示に従うことが大切です。

Q. 通院の頻度は?

自己注射中の通院頻度は、卵胞の成長具合を確認するために数日間隔で通院する必要があります。超音波検査血液検査を行い、卵胞の大きさやホルモン値を測定することで、適切なタイミングで採卵を行うことができます。通院頻度は個人差があるので、医師の指示に従ってください。

Q. 使用する注射針の太さは?

自己注射で使用する注射針の太さは、薬剤の種類個人の状況によって異なります。一般的には細い針が使用され、痛みを軽減する工夫がされています。針の太さに関する具体的な情報は、医師または看護師に確認しましょう。

Q. 注射部位に内出血ができた場合は?

注射部位に内出血ができることはありますが、多くの場合、時間の経過とともに自然に消失します。患部を冷やすことで内出血の拡大を防ぐことができます。ただし、広範囲な内出血強い痛みを伴う場合は、クリニックに相談しましょう。

Q. 自己注射を行う時間は決まっている?

自己注射を行う時間は、薬剤の種類クリニックの指示によって異なります。毎日同じ時間帯に注射することが推奨される場合もあります。指示された時間帯に自己注射を行うことが難しい場合は、事前にクリニックに相談し、適切な対応を仰ぎましょう。

まとめ

卵子凍結のための自己注射は、確かに痛みを伴う可能性がありますが、その痛みは耐えられないほどのものではありません。この記事では、注射針の種類の選択や、注射部位の適切なケア、冷却・温罨法、リラックスのための呼吸法など、痛みを軽減するための様々な方法を紹介しました。これらの方法を参考に、自分に合った方法を見つけることで、自己注射の不安を軽減できるでしょう。自己注射は卵子凍結における重要なステップですが、正しい知識と適切な対処法で乗り越えることができます。安心して卵子凍結に臨んでください。

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グレイス杉山クリニックSHIBUYAで実際に卵子凍結業務にあたる培養士カウンセラーが、卵子凍結自体のご質問や、医学的なご相談に個別でお受けします。

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
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