「卵子凍結って、子どもが欲しい人がするもの?」
「独身のまま35歳。今さら考えるのは遅い?」
そんな疑問や不安を抱える方に向けて、今回は大手メーカーで営業職を経験し、現在は人事部で働く35歳女性・まきさんにお話を伺いました。
20代は全国転勤を伴う仕事に全力投球。結婚や出産は後回しにしてきたまきさんが、なぜ今「卵子凍結」を選んだのか。決断の背景・家族やパートナーへの伝え方をリアルに掘り下げます。
目次
卵子凍結を考えたきっかけ|35歳・独身女性が感じたキャリアと年齢の現実
仕事優先で走り続けた20代
担当者
まずは、これまでのご経歴を教えてください。
新卒で大手メーカーに入社し、ずっと営業をしていました。全国転勤がある会社で、20代は引っ越しの繰り返し。仕事が本当に好きで、がむしゃらに頑張っていました。現在は本社で人事の仕事をしています。
担当者
結婚や出産について考える余裕はありましたか?



ほとんどなかったですね。「今は仕事の時期」と思っていました。転勤もあるので、お付き合いしていた人ともなかなか続かずで。
30歳手前で芽生えた将来への不安
担当者
出産や結婚を意識し始めたのはいつ頃ですか?



もともと結婚願望はあまりなくて。ただ、周囲の友人が結婚や出産を経験し始めて、とうとう会社終わりに飲みにいけるような友達も少なくなって。
30歳手前くらいから「私はこの先どうしたいんだろう」と考えるようになりました。
「子どもは欲しくない」と思っていた私の気持ちの変化
子どもを望まなかった過去の本音
担当者
結婚願望はあまりないとのことですが、子どもについてはどのように考えていますか?



正直、「欲しいタイプじゃない」と思っていました。仕事も忙しいし、自分の時間も大切にしたかったんです。
もし子どもが生まれたとしても、仕事と両立して子育てするなんて考えられない。キャリアが中断されるかもしれないし、子育てもおろそかになって、なにもかもが中途半端な人生になってしまいそうで。
でも、出産した友人たちが大変さだけでなく、幸せそうに話す姿を見て、「もし将来、考えが変わったら?」と思うようになりました。
卵子凍結を決めた理由|「後悔しない選択肢」を残すために
担当者
卵子凍結を決断した一番の理由は何でしょうか。





営業から人事に異動したのが影響していると思います。子育てしながらも働きやすい環境が整備されつつあります。これなら仕事も子育ても中途半端にならない。
今すぐ子どもが欲しいわけではありません。でも、将来「やっぱり欲しい」と思ったときに、年齢だけが理由で選べなくなるのは嫌でした。卵子凍結は未来の自分への保険のようなものだと思っています。
気になる両親の反応|卵子凍結をどう説明したか
親に話すことが一番のハードルだった
担当者
卵子凍結をすることをご両親に伝えましたか?



親に話すのは正直いちばん緊張しました。心配をかけるんじゃないか、誤解されないか不安で。
父は現実的、母は理解者だった





父は「体への負担は?」「費用は?」と現実的な質問ばかり。
母は「あなたが考えて決めたならいいと思う」と言ってくれました。
親への説明は「結論」より「理由」を伝えるのがポイントだと思います。「なぜ今考えたのか」「将来をどう考えているのか」を伝えたのがよかったんだと思います。
パートナーへの伝え方|結婚前でも話してよかった理由
結婚はまだ具体的ではない状況での打ち明け方
担当者
パートナーにはどのように伝えましたか?





彼氏とはまだ具体的な結婚の話が出ていないんです。そんななかで「卵子凍結をする」ということ自体伝えるか迷いました。ただ、卵子凍結をするにあたって、クリニックに通ったり、ピルを辞めたりするので、隠しきれないかなと思いました。何より、今の彼氏には誠実に向き合っていきたいので。
ただ「子どもが欲しい」というプレッシャーにならないよう、「将来の選択肢を残したい」という言い方を意識しました。
最終的には「応援するよ」と言ってもらえた


「卵子凍結をする」と伝えたときは驚いていました。身体への負担を心配されましたが、「まきが後悔しないなら応援する」と言ってくれて、本当に救われました。
まとめ|卵子凍結は人生を縛る選択ではない
35歳・独身のまきさんが卵子凍結を選んだ理由は、「子どもが欲しいから」ではなく、将来の自分に選択肢を残したかったからでした。卵子凍結は、結婚や出産を強制するものではありません。人生を主体的に考えるための、一つの選択肢です。
次回は、
- クリニック選びで重視したポイント
- 初診で説明された内容
- 実際に感じた不安と安心
について詳しく伺います。



