不妊治療や妊活を経験なさった方は、どんなことを不安に感じているのでしょうか。「Grace Bank」では、妊活や不妊治療を経験したことがある20代~60代の女性110名にアンケート調査を実施しました。
アンケート結果から見えたのは、経験者だからこそわかる妊活や不妊治療に対する不安や、子どもを持つことに対する気持ちの変化でした。
目次
意外!?妊活・不妊治療経験者の6人に1人は
「積極的に子どもを持ちたいと思っていなかった」と回答
今回アンケートに回答いただいた110名の妊活・不妊治療経験者の方に、「以前から、子どもを持ちたいと思っていましたか?」とお尋ねしたところ下記のような結果となりました。
およそ6人に1人にあたる16.4%の女性が(将来的に子どもを持ちたいとは)「全く思っていなかった」「思っていなかった」「どちらとも言えない」と回答しました。
【以前から子どもを持ちたいと思っていた方の意見】
- 甥っ子がかわいかったので、自分の子どもはもっとかわいいだろうと思った。(23歳・栃木県)
- 子どもが好きなので、家庭を持ったら自分も子どもが欲しいと思っていた。(36歳・兵庫県)
- 好きな人との子どもが欲しかった。(35歳・和歌山県)
- 人生一度きりなので、自分の子どもが1人は絶対に欲しいと思っていた。(33歳・大阪府)
- 漠然と、子どもがいる未来を想像していた。(38歳・東京都)
【将来的に子どもを持ちたいと思っていなかった方の意見】
- 仕事が楽しく自身の自由な時間も多くあり、今の生活に満足していた。(45歳・東京都)
- 子どもに時間やお金をさかれるなら、自分の為に使いたいと思っていた。(42歳・北海道)
- 子どもが嫌いで子育てもしたくなかったから。(36歳・岐阜県)
- 金銭的な余裕がなかった。(31歳・東京都)
- しんどいからと言って投げ出すことは絶対にできないのが子育てであるため、精神的に未熟な状態では子どもは作るべきではないと思っていた。(37歳・神奈川県)
欲しいとは思っていなかった子どもを「欲しい」と思うようになったそのワケは?
(将来的に子どもを持ちたいとは)「全く思っていなかった」「思っていなかった」「どちらとも言えない」と回答した方に、「妊活・不妊治療をして子どもを持とう」と考えるようになったきっかけについて伺いました。
- 自分が授かりにくい体質と分かった時、夫が残念そうな顔をしていたことがきっかけに。(35歳・兵庫県)
- 母親に「子どもがいる生活は大変だけど、それ以上に喜びが大きく幸せを感じた」と言われた時に更に気持ちが変わっていきました。(45歳・東京都)
- 夫と結婚する事になった時、この人の子どもなら欲しいかもしれないと思った。(45歳・北海道)
- 友達の子どもと遊んだ時、憧れるようになりました。(31歳・東京都)
子どもを持ちたいと思うようになった理由は人それぞれですが、若い時に「子どもはいらないかも…」と考えていても、ふとしたきっかけで気持ちや価値観が変わることがあるようです。
妊活・不妊治療スタート前の不安1位は
「自分の年齢が高いこと」が7割超え
妊活・不妊治療を経験した皆さんに「妊活や不妊治療を始める前に不安に感じていたこと」についても教えていただきました。
70.9%が不安と答えた「自分の年齢が高いこと」がダントツの1位となりました。
- 不妊治療を始めたときは33歳をすぎていたので、いつまで治療ができるのか不安だった。(35歳・和歌山県)
- 年齢的に妊娠できるかどうかわからなかったことや、パートナーが性交渉すれば授かると楽観的に思っていたことが不安だった。(45歳・東京都)
- 40歳近い年齢での不妊治療なので、手間や痛み、金銭的な不安に見合う結果がもたらされるか分からないので虚しい感覚が少しある。またいつまで続ければよいのか、仕事に本格的に戻れるのはいつになるのかという焦りもある。(41歳・埼玉県)
スタート時点でのご自身の年齢を心配する声が多数。なお、今回アンケートに回答いただいたみなさんの妊活の開始年齢は平均29.75歳、不妊治療の開始年齢は平均30.3歳でした。
「今はまだ子どもが欲しいかわからない…」そんな方こそ卵子凍結
卵子凍結と聞くと、「将来絶対に子どもが欲しい」「子どもが大好き!」と考える人が行うものと思われるかもしれません。とはいえ、今回のアンケート結果から、「子どもはいらない・今はまだわからない」という女性もふとしたきっかけで「子どもが欲しい」と考えるようになるケースも少なくないことがわかりました。
「今はまだ子どもは欲しくない・わからない」「今は仕事や自分だけの暮らしが快適」とお考えの方こそ、将来の自分へのプレゼントに卵子凍結を検討してみてはいかがでしょうか。
そもそも卵子凍結とは?
卵子凍結とは、将来の妊娠に備えて、若い時期の自身の健康な卵子を採取し、凍結保存する技術です。 凍結保存することで、若いときの生殖能力を保ったまま卵子を長期間保存することができます。
卵子のもととなる「原始卵胞」は女性が生まれたばかりの赤ちゃんの時から卵巣の中にあり、女性本人の年齢と同じように歳を重ねていきます。卵子は加齢の影響を受けます。さらに、いざ妊娠したいと思った時に卵子の質が、妊娠能力に大きく関係します。卵子凍結により、年齢を重ねても女性が出産できる可能性を高めることができます。
35歳はもう遅い?卵子凍結の年齢制限
卵子凍結するには自分の年齢では遅すぎるのでは?とお考えの方も多いかもしれません。卵子凍結が実施できる年齢の上限はクリニックごとに異なりますが、一例として東京都の「卵子凍結に係る費用への助成」の対象者を見てみると「東京都に住む18歳から39歳までの女性」とあります(採卵時の年齢)。卵子凍結が気になる方は、ぜひお早めに専門クリニックにご相談ください。
東京都の「卵子凍結に係る費用への助成」のもらえる金額など詳細はこちら→
年齢が心配な方はご自身の卵巣年齢をチェックできる「AMH検査」を受けてみてはいかがでしょうか。AMH検査とは血液中のAMH(アンチミューラリアンホルモン、別名:抗ミュラー管ホルモン)の値を調べる検査のことを指し、AMH値から、体内にどれぐらいの数の卵子が残っているか(年齢相応の卵子数が残っているか)推測することができます。
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【調査概要】
調査主体:株式会社グレイスグループ
調査期間:2024年12月12日~12月13日
調査方法:インターネットアンケート
回答者数:妊活もしくは不妊治療の経験がある女性110名
岡田 有香 おかだ ゆか
グレイス杉山クリニックSHIBUYA 院長
日本産科婦人科学会専門医
da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者)
日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー
グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)
杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!