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どこからが生理不順?なぜ起こる?解決策は?女性にとって気になる悩み「生理不順」についてご紹介します。

そもそも「生理」とは?


生理とは、正式名称としては月経の事です。

月経とは、「子宮内膜からの周期的血液」をさします。性成熟期にある女性に約1か月に1度見られ、内容物は、血液、粘膜、子宮の内腔を覆っている細胞、それがはがれたことにより生じる傷からの分泌液、さらに細菌などが加わっています。

月経の起こるメカニズムとしては、脳の視床下部や脳下垂体が指令を出し、卵胞が成熟し子宮内膜が厚くなった後、卵胞から卵子が排出され、排卵されます。妊娠しなかった場合に子宮内膜がはがれ落ちて排出され、これが月経ということになります。

月経・生理は、25〜38日周期で、4〜7日間程度で終わるのが正常といわれます。


生理不順はなぜ起こる?

女性ホルモンをコントロールしているのは脳の視床です。

下部は、自律神経の働きもつかさどっています。視床下部は、疲労・ストレスなどの影響を受けやすい為、生理不順にも影響すると考えられます。

「生理不順」といっても、周期だけではなく、経血量や、生理期間による異常も「生理不順」に当たります。以下、具体的にみていきます。

生理周期の異常による生理不順


生理と生理のあいだの期間(=生理周期)は、25~38日が正常といわれています。

39日以上あく場合は揮発月経、24日以下は頻発月経、このような症状が3ヶ月以上続く場合は、生理不順が疑われます。

揮発月経の症状は、生理と生理の間が39日以上と周期が長く、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、卵巣機能の低下、無排卵月経の場合も多いと言われています。

頻発月経の症状は、生理と生理の間が24日以下と周期が短く、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、卵巣機能の低下、黄体機能不全の場合も多いようです。

経血量による生理不順


経血にレバーのような塊がまじる場合や、昼用ナプキンが1時間もたないほど経血量が多い場合は過多月経で、ナプキンにわずかに経血がつくぐらいの少量の場合は、過少月経です。

このような症状が3ヶ月以上続く場合は、生理不順が疑われます。

過多月経の症状は、レバーのような塊が出る、昼用ナプキンが1時間もたないような出血があることで、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫・子宮腺筋症などの病気、生理痛がひどい場合は月経困難症・子宮内膜症の可能性も考えられます。

過少月経の症状は、経血量が少なく、ナプキンにわずかに血がつくぐらいの出血で、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、甲状腺ホルモン異常・子宮の発育不全・黄体機能不全・無排卵月経・子宮内腔の癒着の場合も考えられます。

生理期間の異常による生理不順


一度の生理が始まってから終わるまでの期間は、約7日が正常といわれているので、8日以上続く場合は過長月経、2日以下で終わる場合は過短月経と呼ばれ、このような症状が3ヶ月以上続く場合は、生理不順が疑われます。

過長月経の症状は、生理が8日以上ダラダラ続くことで、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、子宮筋腫・子宮腺筋症などの病気、生理痛がひどい場合は月経困難症(PMS)や子宮内膜症の可能性も考えらえます。

過短月経の症状は、生理が2日以内の短期間で終わり、おもな原因は、ホルモンバランスの乱れ、甲状腺ホルモン異常・子宮の発育不全・黄体機能不全・無排卵月経の場合もあるようです。


生理不順を放置せずに、受診を!

放置していると不正出血、黄体機能不全、多嚢胞性卵巣症候群などの原因になる可能性や子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮体がんなどの病気が隠れている可能性を見逃すことになります。

また、生理不順の原因が無排卵月経の場合は、妊娠できなかったり、妊娠しにくい体質になる(子宮内膜が十分につくられないため着床しにくい、流産しやすいなど)といった影響がありますので、自己判断せず、一度病院の受診をおすすめします。


病気とはいえないけれど…ホームケアにより辛い不調を改善するには?

食事で適正体重を維持する


 極端なダイエットは、生理不順や卵巣機能不全の原因になります。痩せ過ぎで生理不順になった人のケースは少なくありません。また、激しいスポーツの前後に食事の手当を怠ると生理不順が起きやすいので注意しましょう。また適正な体重の維持を心がけることも大切ですね。

朝食を食べる


朝日をあびて、朝食を食べることは、心と体の健康のために、大切なことです。起床すると、睡眠ホルモンのメラトニンからセロトニンにチェンジされます。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、心と体を安定させ、活動的になると言われています。

セロトニンをしっかり分泌させるためには、朝の光を浴びて、朝食を摂る必要があります。セロトニンがたくさん分泌されていると、日中気持ちも前向きに元気に過ごせます。セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの材料になります。セロトニンを日中たくさん作っておくとメラトニンが多く分泌され、夜ぐっすり眠れます。朝の過ごし方は重要です。太陽の光を浴びて体内時計のスイッチを入れましょう。そして、朝食を食べてセロトニンの素になる栄養をとりましょう。リズミカルな動きでもセロトニン量が増えるので、食べ物をよく噛んだり、散歩をするのも有効です。

東洋医学では「黒い」食品が婦人科系におすすめ


東洋医学では、黒・赤・青・黄・白を意識した食事療法があるそうです。5色をバランスよく食べると心身の各部分が正常に働き、エネルギーが行きわたると伝えられています。

女性が特に意識して摂取したいのは、「黒い」食品で、ひじき、プルーン、黒ゴマ、しいたけ、黒豆などが挙げられます。

あたたかい食べ物を


冷えることは、体温調節に関わる自律神経の乱れを招くことにつながります。冷たい食べ物や飲み物ばかりの食事をとっていませんか? 温かい飲み物によって内臓が活性化し体が芯から温まります。体をあたためる食生活を心掛けたいものです。手軽にはじめられるものとして、「お味噌汁」はいかがでしょうか?味噌汁を「飲む点滴」と表現する方法もあるくらい、栄養的にも優れているものです。

「大豆を米麹と自然塩で仕込むと、大豆が発酵してアミノ酸に分解され、食薬になる。味噌汁を飲むと腸の中でも乳酸菌とバクテリアが増え、悪玉菌も一掃され便秘も解消する。」とあります。(※2)

今日からお味噌汁を一品に加えませんか?

(※2)「子宮を温める健康法」 WAVE出版 若杉友子著 より

軽い運動を


自律神経を整えるためには、軽めの運動も効果的といわれています。体が伸びて気持ちがよい、リラックスする…くらいの軽い運動は、自律神経のリズムを整えます。

朝ベッドの中でストレッチをする、ラジオ体操をする、エレベータを使わずに階段にするなど、日常の生活に伴って意識的に運動を行えると、負担を感じすぎずに取り入れられるのではないでしょうか?


まとめ

生理のメカニズムは、血液を浄化したり、内臓をはじめ体や心の疲れを取る効能があるといわれています。

生理不順には、さまざまな症状・原因がありますので、まずは病院を受診されて解決に繋がれば何よりです。また、病気とまではいえなくても、不調が強い場合には、ホームケアの方法を取り入れていただけたら幸いです。



▼この記事の監修は…

医師紹介:岡田 有香(おかだ ゆか)
産婦人科学会専門医、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長
順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。

  • 資格:da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者) 、日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー
  • 所属学会:日本産婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、NPO法人日本内膜症啓発会議

医師紹介 岡田 有香(おかだ ゆか) 産婦人科学会 専門医 グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長 順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、 不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも 生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。 - 資格  da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者)  日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー   - 所属学会  日本産婦人科学会  日本生殖医学会  日本女性医学会  日本産科婦人科内視鏡学会  NPO法人日本内膜症啓発会議

管理栄養士紹介:小林 れい子(こばやし れいこ)
管理栄養士
長野県生まれ、東京農業大学栄養科卒業。保健所の生活改善推進員として、講義と調理講習を行う。この活動が認められ農林水産大臣賞を受ける。その後墨田区公立保育所に勤務、平行して職場内研修の講師を務める。その後は、調理専門学校で講義を行う。長年の保育所での実体験に基づいた乳幼児期の食育活動をライフワークとしている。

管理栄養士紹介 小林 れい子(こばやし れいこ) 管理栄養士 長野県生まれ、東京農業大学栄養科卒業。保健所の生活改善推進員として、講義と調理講習を行う。この活動が認められ農林水産大臣賞を受ける。その後墨田区公立保育所に勤務、平行して職場内研修の講師を務める。 その後は、調理専門学校で講義を行う。 長年の保育所での実体験に基づいた乳幼児期の食育活動をライフワークとしている。

▼参考文献

  • 「月経美人セルフケア」 ブルーロータスパブリッシング 長谷川淨潤著
  • 「子宮を温める健康法」 WAVE出版 若杉友子著
  • 「月経のはなし」 中公新書 武谷雄二著

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