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卵子の数が少ないと妊娠できない?卵子の数が少ない3つの原因と影響

卵子の数は、加齢によって自然に減少していきます。また、卵子の数は十分にあっても、加齢とともに妊娠にいたる良質な卵子の数が少なくなっていきます。卵子の数が少ないとどんな影響があるのでしょうか?妊娠できないのでしょうか? 

今回は卵子の数が少ない原因、卵子の数が少ないことによる影響、卵子の数を把握できるAMH検査について、将来の妊娠確率を上げるために今からできること等をご紹介していきます。

卵子の数が少ない3つの原因


卵子の数が少ない原因は3つあります。生まれつきの卵子が少ない原因と卵子の減る数が多い原因とに分けられます。

遺伝や体質


遺伝的・体質的に、生まれもった卵子の数が平均より少なめの人がいます。人それぞれ持って生まれた卵子の数や卵巣寿命(排卵可能期間)は異なります。卵子の数が少なくても毎月きちんと排卵していれば、妊娠確率や健康に影響はないと言われていますが妊娠できる期間が違います。

病気


病気が原因で、卵子の消滅が早い場合があります。糖尿病などの代謝性疾患、自己免疫疾患、がんの治療、子宮内膜症などは卵巣に影響を与える病気で、卵子の在庫数が治療や病気により急激に減ってしまう可能性があります。

加齢


加齢は、卵子そのものの「数」の減少、妊娠にいたる卵子の「質」の低下、どちらの原因にもなります。生まれたときは約200万個ある卵子の数は加齢とともに自然に減少していき、10代では30~50万個、20代では10万個、30代では1~3万個、閉経時では1,000個になってしまいます。

1回の月経のたびに2,001,000個の卵子が消滅するといわれてます。女性の生涯のうち、卵胞で成長し、実際に排卵される良質な卵子はそのうち400~500個です。そこから妊娠・出産までにいたる卵子はわずか1~2個(2019年の女性1人あたりの平均出生数が1.36人)です。人間は生まれてから卵子の数が増えることはなく、増やす方法もありません。


卵子の数が少ないと妊娠できない?どんな影響がある?

卵子の数が少ないといっても、妊娠確率や健康に影響が出るケースと出ないケースがあります。

生まれもった卵子の数が少ない=妊娠確率は変わらない


生まれもった卵子の数が少なくても、毎月卵子が育って正常に排卵していれば、妊娠確率や健康に影響が出ることはありません。妊娠確率に重要なのは、卵子の「数」ではなく「質」です。卵子の質の低下=妊娠確率の低下になります。たとえば20代で平均より卵子の数が少ない人と、40代で卵子の数が平均的な人で一般的に妊娠確率が高いとされるのは卵子の「質」が若い20代の人といわれています。


私の卵子は少ない?卵子の数を調べる方法

体内にある卵子の数は、血液検査でAMH(アンチミューラリアンホルモンまたは抗ミュラー管ホルモン)の血中濃度を調べることで把握できます。AMHは発育過程にある卵胞から分泌されるため、卵巣内にどれぐらいの数の卵が成長中か(卵巣予備能)を把握する目安になります。AMH検査は、婦人科や不妊治療クリニックでおこなえます。

AMH検査の値が年齢平均より低い場合、成長中の卵子が平均数より少ないと考えられるため、生まれつき卵子数が少ない、もしくは卵巣機能が低下していると考えられます。ただし、AMH検査では卵子の「質」まではわからないため、値が低くても毎月正常に排卵がおこなわれていれば、卵巣機能は低下していないと考えられ、妊娠確率に問題はないとされています。ただし、卵子の数が少ない人は、閉経が早くくる可能性も否定できません。妊娠を考えているのであれば早めの計画がおすすめです。

まずはAMH検査


卵子の数についてのQ&A

Q1:ピル服用で排卵を止めると、卵子の数は減りませんか?

A:子宮内膜症治療や生理痛緩和、避妊のために飲む低用量ピルは、排卵を止める作用があります。「排卵しないから、卵子の数は減らないのでは?」と誤解されがちですが、卵子は加齢とともに体内で自然消滅します。そのためピルを服用していても、卵子の減少が止まることはありません。しかし、ピルを内服することで子宮内膜症の悪化を防ぎ、結果的に病気にともなって卵子の在庫が減ることを防ぐことはできます。

Q2:卵子の数が少ないと、早く閉経しますか?

A:卵子の数が少ないからといって、必ず早発卵巣不全が起こるとは限りませんが、少なければ少ないほど早く閉経が来る可能性が高いといわれています。閉経のタイミングは、平均が50歳なので40代で閉経する方は半分います。閉経の約10年前までがその人にとっての妊娠可能期間になります。


将来の妊娠のために今から準備できる2つのこと

卵子の数が少ないだけでは妊娠確率に影響はありませんが、妊娠にいたる良質な卵子が少ないと不妊につながります。将来の妊娠確率を上げるため、今から準備できる2つのことをご紹介します。

女性ホルモンのバランスを整える


女性ホルモンバランスの乱れから良質な卵子が育たず、不妊につながることがあります。女性ホルモンバランスが乱れているサインは、生理不順、PMS(月経前症候群)、肌荒れ、冷え性、情緒不安定、不眠などです。女性ホルモンのバランスを整えるには、疲労回復、バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動、リラックスなどが大切です。サプリや漢方も効果があります。女性ホルモンのバランスを整えることは、妊娠する力につながるだけでなく、美容と健康維持にとっても重要です。

卵子を凍結保存する


卵子は加齢にともなって「数」も「質」も低下します。これは妊娠確率の低下につながります。そこで今から準備しておけるのが「卵子凍結」です。若く妊娠力の高い、良質な卵子を凍結保存しておき、将来の不妊治療の際に役立てることができます。

卵子凍結は、排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行い、いくつかの卵胞を育てて複数個の卵子を採取します。採卵した卵子は、マイナス196度で凍結保存します。Grace Bankでは、採卵は満40歳の誕生日まで、凍結保管の期間は満50歳の誕生日までとしています。卵子凍結にかかるコストは1回の検査・採卵・凍結費用で30~50万円です。保管費用は年間3~5万円です。

また、Grace Bankには有名不妊治療クリニックとの連携、安心の保管システムなどの強みがあります。


まとめ

卵子の数が少ない原因には、自己免疫疾患や代謝疾患(糖尿病など)が隠れていることもあります。また、卵子の数が少ない人は良質な卵子の数が人より少ない可能性や閉経が早くくる可能性も否定できません。卵子の数が少なくても、すぐに妊娠確率に影響があるとは限りません。妊娠確率においては、重要なのは卵子の「数」より「質」です。卵子の「質」には加齢や、排卵障害などの病気が関係しています。若いうちに、妊娠力の高い良質な卵子を凍結保存しておくことは、将来の妊娠に備える方法として効果的です。



▼この記事の監修は…

医師紹介:岡田 有香(おかだ ゆか)
産婦人科学会専門医、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長
順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。

  • 資格:da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者) 、日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー
  • 所属学会:日本産婦人科学会、日本生殖医学会、日本女性医学会、日本産科婦人科内視鏡学会、NPO法人日本内膜症啓発会議

医師紹介 岡田 有香(おかだ ゆか) 産婦人科学会 専門医 グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長 順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、 不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも 生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。 - 資格  da Vinci certified First Assistant (ダビンチ認定資格取得術者)  日本母体救命システム普及協議会J-CIMELSプロバイダー   - 所属学会  日本産婦人科学会  日本生殖医学会  日本女性医学会  日本産科婦人科内視鏡学会  NPO法人日本内膜症啓発会議

▼参考文献

  • 「赤ちゃんがほしいご夫婦のための不妊治療バイブル 不妊治療から妊娠、出産まで」 不妊治療情報センター
  • 「産みたいのに産めない 卵子廊下の衝撃」 NHK取材班

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