卵子凍結について

30代からの婚活、妊娠の可能性を高める!卵子凍結という選択肢

30代からの婚活は妊娠への不安がつきもの。年齢を重ねるごとに妊娠率は低下し、高齢出産のリスクも高まります。将来、後悔しないためにも、妊娠の可能性を広げる選択肢として「卵子凍結」を検討する女性が増えています。この記事では、卵子凍結の仕組みやメリット・デメリット、費用を詳しく解説します。卵子凍結と婚活を両立させるためのコツもご紹介します。

この記事を読むことで、卵子凍結に関する正しい知識を得られるだけでなく、30代からの婚活と妊娠について、より積極的に、そして前向きに考えることができるでしょう。妊娠、出産に関する不安を軽減し、将来設計をスムーズに進めるためにも、ぜひこの記事を参考にしてください。

30代女性の婚活の現状

晩婚化が進む現代において、30代からの婚活はもはや珍しいことではありません。しかし、30代女性の婚活には特有の難しさや課題が存在します。

晩婚化の進む現代

晩婚化の背景には、女性の社会進出、結婚に対する価値観の変化、経済的な理由など様々な要因が挙げられます。厚生労働省の調査によると、初婚年齢は年々上昇しており、女性の平均初婚年齢は30歳を超えています。 晩婚化が進むことで、必然的に妊娠・出産年齢も上昇し、高齢出産のリスクに直面する女性が増えています。

30代女性の婚活事情

30代女性の婚活市場では、結婚に対する真剣度が高く、結婚後の人生設計をしっかりと考えている方が多いのが特徴です。相手にも同様の真剣さを求める傾向が強く、価値観の一致や将来のビジョンを重視する方が多いです。一方で、年齢による焦りやプレッシャーを感じている方も少なくありません。周囲の結婚・出産ラッシュや親からのプレッシャーなど、様々な要因が婚活への焦りを生み、精神的な負担となることもあります。結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティーなど様々な婚活サービスをうまく活用し、自分に合った方法で理想のパートナー探しをすることが大切です。また、婚活と仕事、プライベートのバランスを保つことも重要なポイントです。

年齢と妊娠の関係

30代になると、結婚や妊娠について真剣に考え始める女性も多いのではないでしょうか。同時に、年齢を重ねるにつれて妊娠が難しくなるかもしれないという不安を抱える方も少なくありません。女性の妊娠する力(=妊孕力)は、特に35歳を過ぎるとその低下は顕著になり、40歳を超えるとさらに加速すると言われています。加齢とともに妊娠しにくくなる原因は、主に卵子の数の減少と卵子の老化にあります。

1周期当たりの妊娠率(※1)

  • 25歳・・・25~30%
  • 30歳・・・25~30%
  • 35歳・・・18%
  • 40歳・・・5%
  • 45歳・・・1%

(※1)婦人科ラボ「実は思っているほど高くない「自然に妊娠できる確率」」よりデータ引用

卵子の数の減少と卵子の老化

卵子の数は生まれたときには約200万個ありますが、加齢とともに自然に減少していき、10代では30~50万個、20代では10万個、30代では1~3万個、閉経時では1,000個になってしまいます。

1回の月経のたびに200~1,000個の卵子が消滅するといわれてます。女性の生涯のうち、卵胞で成長し、実際に排卵される良質な卵子はそのうち400~500個です。そこから妊娠・出産までにいたる卵子はわずか1~2個(2019年の女性1人あたりの平均出生数が1.36人)です。人間は生まれてから卵子の数が増えることはなく、増やす方法もありません。

また、年齢を重ねると卵子の数が減少するだけではなく卵子の老化も進みます。卵子の老化は、染色体異常の発生率を高め、流産やダウン症などのリスク増加につながります。 また、卵子の老化は、受精卵の着床率の低下にも影響を及ぼします。そのため、年齢を重ねるごとに妊娠率は低下し、流産率は上昇していく傾向にあります。

高齢出産のリスク

高齢出産は、母体にも様々なリスクをもたらします。妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症のリスクが高まるだけでなく、早産や低出生体重児の出産率も上昇します。 また、出産時の体力的な負担も大きくなるため、母体の健康状態をしっかりと管理することが重要です。高齢出産のリスクを正しく理解し、医師と相談しながら妊娠・出産に臨む必要があります。

卵子凍結とは?

卵子凍結とは、将来の妊娠に備えて、若い頃の健康な卵子を採取し、凍結保存しておく技術です。加齢に伴い卵子の質や数は低下していくため、将来妊娠を希望する女性にとって、妊娠の可能性を残すための選択肢の一つとなっています。晩婚化が進む現代において、将来の妊娠への不安を軽減する有効な手段として注目されています。

卵子凍結の仕組み

卵子凍結は、排卵誘発剤を用いて複数の卵胞を育て、成熟した卵子を採取し、凍結保存液に浸した後、急速凍結する方法が一般的です。凍結保存された卵子は、将来妊娠を希望する際に解凍し、体外受精や顕微授精などの生殖補助医療によって受精させます。

採卵の方法と流れ

採卵は、通常、経腟超音波下に細い針を刺して卵胞から卵子を吸引する方法で行われます。静脈麻酔を用いるため、痛みはほとんどありません。採卵にかかる時間は15~30分程度です。採卵後は、数時間安静にした後、帰宅することができます。

採卵の流れとしては、まず月経開始後から数日間、排卵誘発剤を自己注射します。その後、超音波検査で卵胞の発育状況を確認し、採卵日が決定します。採卵前日には、指定された時間に排卵誘発の最終注射を行います。

卵子の保存方法と期間

卵子は液体窒素を用いてマイナス196℃で凍結保存されます。この方法により、卵子の機能を損なうことなく長期間保存することが可能です。保存期間や更新費用については、クリニックによって異なるため、事前に確認することが重要です。

卵子凍結のメリット・デメリット

卵子凍結は、将来の妊娠の可能性を広げるという大きなメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分にとって最適な選択かどうかを慎重に検討する必要があります。

メリット:将来の妊娠の可能性を広げる

卵子凍結の最大のメリットは、加齢による卵子の老化を回避し、将来の妊娠の可能性を高めることです。30代後半以降は妊娠率が低下していくため、若い頃の卵子を保存しておくことで、将来妊娠を希望する際に、より高い妊娠率が期待できます。また、結婚や出産のタイミングを自由に選択できるようになることも大きなメリットと言えるでしょう。キャリアを優先したい女性や、最適なパートナーと出会うまで時間が必要な女性にとって、将来の妊娠への不安を軽減し、人生設計の選択肢を広げる効果があります。

デメリット:費用や身体的負担

卵子凍結には、採卵費用、凍結保存費用、解凍費用など、経済的負担がかかります。また、排卵誘発剤の注射や採卵時の痛み、ホルモンバランスの変化による体調不良などの身体的負担も考慮する必要があります。さらに、卵子凍結を行ったとしても、100%妊娠できるという保証はないということも理解しておく必要があります。卵子の生存率や体外受精の成功率は、年齢や個々の体質によって異なります。

卵子凍結にかかる費用(値段)

卵子凍結は、将来の妊娠の可能性を広げるための選択肢として注目されていますが、費用面もしっかりと把握しておく必要があります。 費用はクリニックによって異なり、採卵から凍結、保管までの一連の流れで発生します。 全体像を理解し、予算計画を立てましょう。

卵子凍結の費用は、一般的に採卵費用、保管費用の2つに分けられます。採卵費用は、排卵誘発剤の使用や卵巣の超音波検査、採卵手術および採取した卵子の凍結にかかる費用を含み、30万円から50万円程度が相場です。使用する薬剤や採取された卵子の個数により変動します。保管費用は、凍結保存した卵子を保管するための費用で、保管個数により変動します。クリニックによっては、これらの費用をまとめてパッケージ料金として提示している場合もあります。また、凍結保存期間の延長や、将来、凍結卵子を使用する際の融解費用、体外受精や顕微授精などの費用は別途必要となります。費用はクリニックや治療内容によって大きく変動するため、事前に複数のクリニックで相談し、比較検討することが重要です。

採卵回数と費用

卵子の数は年齢とともに減少していくため、若いほど一度の採卵で多くの卵子を採取できる可能性が高くなります。30代後半以降になると、一度の採卵で必要な数の卵子が採取できない場合があり、複数回の採卵が必要となるケースも少なくありません。複数回採卵を行う場合、その都度採卵費用が発生するため、総費用は高額になる可能性があります。また、体質や卵巣の状態によっては、排卵誘発剤が効きにくい場合があり、その場合も複数回の採卵が必要となることがあります。事前に医師とよく相談し、費用や治療期間について理解しておくことが大切です。

卵子凍結の補助金・助成金制度

卵子凍結にかかる費用は決して安くはありません。しかし、経済的な負担を軽減するために、自治体によっては卵子凍結費用の一部を助成する制度を設けている場合があります。助成を受けるための条件や助成額は自治体によって異なるため、お住まいの自治体の窓口に問い合わせて確認しましょう。例えば、東京都では、特定不妊治療費助成事業の一環として、卵子凍結保存にかかる費用の一部が助成される場合があります。助成を受けるには、一定の年齢や所得制限などの条件を満たす必要があります。また、助成対象となる医療機関も指定されているため、事前に確認が必要です。その他、一部の企業では、福利厚生の一環として、卵子凍結費用を補助する制度を導入しているところもあります。勤務先の福利厚生制度についても確認してみましょう。

卵子凍結と婚活の両立

卵子凍結を行いながら婚活を進めることは、将来の妊娠の可能性を広げると同時に、理想のパートナー探しという、人生における大きな転換期を並行して経験することになります。時間管理、精神的な負担、パートナーとのコミュニケーションなど、両立には様々な課題も存在します。計画的に、そして自分自身を大切にしながら進めていくことが重要です。

スケジュール管理の重要性

卵子凍結は、通院スケジュールやホルモン剤の投与など、ある程度の時間的拘束を伴います。特に、採卵周期には、定期的な通院が必要となるため、仕事やプライベートとのバランスを調整することが重要です。自分のライフスタイルに合わせて無理のないスケジュールを立て、余裕を持った時間管理を心掛けましょう。 また、婚活も、お見合いやデート、メッセージのやり取りなど、時間を要する活動です。卵子凍結のスケジュールと婚活の予定を事前に調整し、両立できる最適なバランスを見つけることが大切です。 スケジュール管理ツールやアプリなどを活用するのも有効です。

精神的な負担への配慮

卵子凍結は、身体への負担だけでなく、精神的な負担も伴う可能性があります。ホルモンバランスの変化による情緒不安定や、治療の成功に対する不安など、様々な感情が湧き上がることがあります。自分自身の精神状態に気を配り、必要に応じてカウンセリングなどを利用することも検討しましょう。 また、婚活自体も、相手探しや交際におけるプレッシャーや不安を感じる場面が多いものです。卵子凍結と婚活を同時に行うことで、精神的な負担が増加する可能性もあるため、周りの人に相談したり、リラックスできる時間を作るなど、ストレスを溜め込まない工夫が大切です。 ヨガやアロマテラピーなど、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけるのも良いでしょう。

パートナーへの理解

将来のパートナーとなる人にも、卵子凍結について理解してもらうことは重要です。卵子凍結の目的や自身の考えを正直に伝え、将来の家族計画について話し合う機会を設けることが大切です。 パートナーの理解と協力は、精神的な支えとなり、治療をスムーズに進める上でも大きな助けとなります。また、婚活の段階で、将来子どもを持つことに対する考え方を共有することも、価値観の一致を確認する上で重要なポイントとなります。結婚相談所やマッチングアプリを利用する場合には、プロフィールに将来の家族計画に関する希望を記載しておくことで、同じ価値観を持つパートナーを見つけやすくなるでしょう。

仕事との両立

多くの女性にとって、卵子凍結と婚活に加えて、仕事との両立も重要な課題です。通院のための休暇取得や、ホルモンバランスの変化による体調不良への対応など、職場への理解と協力が不可欠です。 事前に上司や同僚に相談し、必要なサポートを得られるように準備しておきましょう。また、フレックスタイム制度や在宅勤務制度などを活用することで、通院や婚活の時間を確保しやすくなります。仕事とプライベートのバランスを保ちながら、無理なく両立できる環境を整えることが大切です。

情報収集と活用

卵子凍結や婚活に関する情報は、インターネットや書籍、セミナーなど様々な方法で入手できます。信頼できる情報源から最新の情報を収集し、自分に合った方法を選択することが重要です。 また、自治体や医療機関が提供する相談窓口や支援制度なども積極的に活用しましょう。正しい知識を身につけることで、不安や疑問を解消し、よりスムーズに卵子凍結と婚活を進めることができます。 

まとめ

30代からの婚活は、妊娠への不安を伴うことも多いでしょう。年齢とともに妊娠率は低下し、高齢出産のリスクも高まります。だからこそ、将来の妊娠の可能性を広げる選択肢として、卵子凍結を検討する価値があります。卵子凍結は、若い頃の卵子を保存することで、将来の妊娠の可能性を残す方法です。費用や身体的負担といったデメリットも存在しますが、将来の安心材料として大きなメリットとなります。費用相場はクリニックによって異なりますが、補助金・助成金制度も利用可能です。

婚活と並行して行う場合は、時間管理と精神的な負担への配慮が重要です。パートナーへの理解も得られると、よりスムーズに進められるでしょう。30代からの婚活を成功させ、幸せな未来を掴みましょう。

卵子凍結保管サービスはGrace Bank(グレイスバンク)がおすすめ

グレイス杉山クリニックSHIBUYAをはじめ、生殖補助医療の実績ある提携クリニックで採卵した卵子を、安心して保管できるのが卵子凍結保管サービスGrace Bank(グレイスバンク)です。クリニックの保管とは異なり、もし将来転勤などで居住地が変わっても、凍結した卵子を使える安心感があります。

【Grace Bank(グレイスバンク)の特徴】

  • 確かな実績を持った経験豊富な生殖補助医療クリニックと提携。将来の体外受精時には、凍結卵子をどの提携クリニックでも利用可能
  • クリニック内の小型タンクによる保管とは異なり、さい帯血バンクのステムセル研究所と提携し、25年以上無事故を誇る専用大型タンクで一括管理
  • 保管施設は地震や津波に強いエリアに設置され、停電対策も万全、安心のシステムで大切な卵子を保管

保管費用は初期費用として55,000円(税込)、保管費用として年払い38,500円(税込)または月払い3,850円(税込)の2つのプランから選べます。

卵子凍結について興味がある方・実際に検討されている方は、ぜひGrace Bank(グレイスバンク)の無料セミナー等もご活用ください。より詳しく卵子凍結の相談・検討をしたい場合は無料の個別相談がおすすめです。 

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!

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