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妊娠できるかどうかは卵子の「質」が重要
妊娠に重要なのは、卵子の「質」です。 人間は年齢とともに老化していきますが、卵子も年齢とともに老化し、「数」も「質」も低下します。実は卵子の「数」は生まれたときから決まっていて、増えることはなく年齢と共に減り続けます。 卵子の「質」も老化とともに低下します。受精した後きれいに細胞分裂して着床し、妊娠にいたるための機能が衰えていくのです。 妊娠に重要なのは卵子の「数」よりも、妊娠に至るための「質」であるとされています。卵子の「質」は年齢に影響されます。年齢があがると妊娠確率が低くなるのはこのためです。
妊娠できる卵子を育てる7つの方法

バランスの良い食事
女性ホルモンのバランスを整えるには、バランスの良い食事が大切です。特に女性ホルモンに似た働きをする大豆イソフラボンをふくむ大豆製品を摂ると良いでしょう。 また、ホルモンのもととなる動物性たんぱく質をふくむ肉や魚や卵を摂るようにしましょう。そして、おやつを食べる時は栄養の補充を考えて、ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富にふくむ、くだもの・ナッツ類・さつまいもなどを食べるように心がけることができると理想的です。
十分な睡眠
女性ホルモンの分泌は、自律神経に影響されます。しっかり睡眠をとって、自律神経のバランスを整えることが大切です。
適度な運動
適度な運動は血行を良くして基礎代謝をあげ、自律神経のバランスを整えます。これは、女性ホルモンのバランスを整えることにもつながります。軽いランニングやウォーキング、ストレッチ、ヨガなどの有酸素運動がおすすめです。
体をあたためる
女性ホルモンのバランスを整えるには、体の「冷え」をとることも重要です。適度な運動、お風呂で湯船にゆっくりつかる、首・手首・足首を冷やさない、足首の内側にある三陰交というツボを押すなど、血行を良くするよう心がけましょう。
ストレス解消
女性ホルモンのバランスを整えるには、ストレス解消が大切です。ストレスによって分泌されるホルモンは、排卵抑制や女性ホルモンの分泌を抑制するため、ストレスを溜めると妊娠しにくくなってしまいます。適度な運動、趣味などでストレス解消しましょう。
サプリメントは注意をしたうえで活用を
女性ホルモンの分泌を助ける働きのある成分を含むサプリには、大豆イソフラボン、エクオール、ビタミンE・ビタミンB6などがあります。 必要な栄養は、食事から摂るようにするのを基本としたいところですが、不足する栄養素を補う目的でサプリメントを活用するのも良いでしょう。 ですが安易にサプリメントで済ませることのないように注意しましょう。日常の食事での栄養は、過剰摂取にはほぼなりませんが、サプリメントは異なります。自己判断でとることが心配な方は、医師のアドバイスを受けると安心ですね。 漢方薬は、昔から女性ホルモンバランスの乱れによるトラブルに用いられてきました。血や気の巡りをよくして、女性ホルモンのバランスを整える漢方を試してみるのも良いかもしれません。
妊娠できる卵子を保存できる「卵子凍結」とは

まとめ

▼この記事の監修は…
医師紹介:岡田 有香(おかだ ゆか) 産婦人科学会専門医、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長
順天堂大学医学部卒/聖路加国際病院8年勤務 現在まで産科、婦人科全ての領域に携わる。不妊治療を行う中で、不妊予防に興味を持ち、自身のInstagram(@dr.yuka_okada)でも生理痛や不妊、妊活の知識を発信している。
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管理栄養士紹介:小林 れい子(こばやし れいこ) 管理栄養士 長野県生まれ、東京農業大学栄養科卒業。保健所の生活改善推進員として、講義と調理講習を行う。この活動が認められ農林水産大臣賞を受ける。その後墨田区公立保育所に勤務、平行して職場内研修の講師を務める。その後は、調理専門学校で講義を行う。長年の保育所での実体験に基づいた乳幼児期の食育活動をライフワークとしている。 |

- 「女医さんが教えてくれた女性ホルモンがわかる本」 主婦と生活社 網野幸子監修
- 「赤ちゃんがほしいご夫婦のための不妊治療バイブル」 不妊治療情報センター CION
- 日本がん・生殖医療学会 http://j-sfp.org/index.html