卵子凍結について

女性が知っておきたい妊娠と生理|妊娠初期症状との違い、生理不順と病気・不妊について

妊娠初期症状と生理の関係について知りたい人へ。妊娠初期症状との違い、生理不順と不妊など、妊娠と生理の関係について解説します。

妊娠初期症状と生理前の違い

妊娠初期症状と、生理前に起こる体の変化はとてもよく似ていて、見分けることが難しいといわれています。

妊娠すると起こる症状

妊娠すると基礎体温の高温期が続きます。ヒト絨毛性ゴナドトロピンというホルモンが分泌され、妊娠検査薬で陽性が出ます。

妊娠初期と生理前の似ている症状

妊娠初期には体に様々な変化が起こります。代表的なものとして全身の倦怠感、眠気、熱っぽさ、おりもの量の増加や色の変化、胸の張りなどがあります。また、食欲の増進や低下、腹部の痛み、イライラや気分の落ち込み、貧血やめまい、肌荒れ、人によっては少量の出血が起こることもあります。そしてこれらには、生理前の症状と似ているものも多くあります。

生理前と妊娠初期症状はなぜ似ている?

女性ホルモンの1つであるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、妊娠に備えるホルモンです。受精卵が着床しやすくなるように子宮内膜を厚くしたり、体温を上げたり、乳腺を発達させる作用があり、妊娠すると分泌量が増加します。排卵から生理までの間の黄体期(生理前)にも、このプロゲステロンが増加するため、生理前と妊娠初期で似たような症状が現れるのです。プロゲステロンは、からだの不調(むくみ・体温上昇・眠気・食欲増進・胸の張り)や、こころの不調(気分の落ち込み、イライラ)も引き起こします。生理前に起こるPMS(月経前症候群)は、このホルモンが原因のひとつと言われています。

生理がこないと妊娠?病気のサインの可能性も

生理予定日から1週間を超えても生理がこないからといって、必ずしも妊娠しているとは限りません。生理がこない理由は、妊娠以外にもあります。

生理がこない理由①生理不順

ストレス、睡眠不足、疲労、ダイエットなどによる栄養不足、思春期や更年期などにより女性ホルモンバランスの乱れなどにより、生理不順が起こることがあります。

生理がこない理由②病気

多膿胞性卵巣症候群(PCOS)などの子宮や卵巣系の病気、バセドウ病や橋本病などの甲状腺の病気、高プロラクチン血症などによって排卵障害や生理不順が起こることもあります。

妊娠と生理のFAQ

生理予定日でも妊娠する可能性はありますか?

生理予定日でも妊娠する可能性はあります。生理中の性交は感染症にもかかりやすいため、注意が必要です。

生理不順だと妊娠できませんか?

生理不順=不妊ではありませんが、女性ホルモンバランスが乱れている状態では、排卵日が予測しにくくなります。また、質の良い卵子が育ちにくく、着床しにくい可能性があるため、不妊リスクは高くなります。生理不順の原因が排卵障害であれば、不妊の原因になります。

妊娠中に生理がくることはありますか?

妊娠中は生理が止まります。妊娠初期症状に着床出血という少量の出血がみられることがあり、生理と勘違いする場合もあります。妊娠中に生理初日や2日目のような多量の出血が見られた場合は、すぐに病院に問い合わせを行ってください。

妊娠がわかったらするべきこと

まずは産婦人科・婦人科を受診します。妊娠を望まない場合は中絶という選択肢もあります。東京都では無料のLINE相談なども行っており、匿名での相談も可能です。

チャットボットLINEアカウント「妊娠したかも相談@東京」

生理がこないときにするべきこと

妊娠していないのに生理がこない場合には、早めに婦人科を受診しましょう。生理不順は子宮や卵巣にダメージが蓄積し、将来不妊になる可能性もあります。婦人科では漢方薬や低用量ピルなどで、女性ホルモンバランスを整える治療を受けることができます。

また、日頃から女性ホルモンバランスを整えるセルフケアも大切です。バランスの良い食事、良質な睡眠、適度な運動、ストレス解消や気分転換などを意識した生活を送りましょう。

生理のたびに卵子は減る|将来妊娠を望む人に「卵子凍結保存」

女性が生まれたときに持っている卵子の数は100~200万個といわれていますが、その数は加齢とともに自然に減少していき、10代では30~50万個、20代では10万個、30代では2~3万個、閉経時では1,000個になってしまいます。1回の月経のたびに1,000~2,000個の卵子が消滅する中、実際に排卵される良質な卵子はそのうち400~500個です。そこから女性の生涯で妊娠・出産までにいたる卵子はわずか1~2個(2019年の女性1人あたりの平均出生数は1.36人)です。

人間は生まれてから卵子の数が増えることはなく、増やす方法もありません。また、加齢に伴って、卵子の「質」も低下していき、それを止めることはできません。卵子の質の低下=妊娠確率の低下になります。いざ妊娠出産を望んだときに、不妊に悩む現代女性は少なくありません。

そんな悩みを解決する方法として、若く妊孕性(妊娠する力)の高いうちに質の良い卵子を保存して将来の不妊リスクに備える卵子凍結保存があります。国内最大級の卵子凍結保存バンクGrace Bankは、全国の有名不妊治療クリニックと多数連携し、20年以上無事故の安心保管システム、利用しやすい費用体系が整っており、多くの方に選ばれています。

グレイスバンクで実際に卵子凍結保存をした体験談をご紹介

実際にGrace Bankの卵子凍結保管サービスを利用して卵子凍結をされた方の体験談をご紹介いたします。

きっかけは、友人に勧められて受けたAMH(卵巣予備能※)検査を含む婦人科健診で実年齢相当よりも値が低かったことです。

卵子の在庫が平均より少ない可能性を意味し、今後増えることはありません。

それまで体に関する検査で基準値を外れたことはなく健康そのもの。そもそも生理不順の経験もなかったので、まさに青天の霹靂でした。まず調べていてわかったのが、「卵子の在庫量=卵子の質ではない」ということ。そしてその「卵子の質」は体外受精の成功率等から年齢に関係するものと考えられています。
この先、いつか別のタイミングで卵子凍結や不妊治療をするかもしれないのであれば、量・質ともに最も良い状態の今こそ卵子凍結してみるべきと感じました。

※AMHとは、「アンチミューラリアンホルモン」または「抗ミュラー管ホルモンの略」で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンであり、血中のAMH値は、卵巣内にどれぐらい卵子の数が残っているかを反映すると考えられています。詳細はこちら

https://gracebank.jp/tonatama01/

まとめ

生理前になると、妊娠に備える女性ホルモンであるプロゲステロンの分泌量が増加するため、妊娠初期と似たような症状が現れます。妊娠するためには卵子の「質」が重要になりますが、卵子の「質」は加齢とともに低下します。将来妊娠を望まれる方は、卵子が若く妊娠できる機能が高いうちに凍結保存できるGrace Bankの卵子凍結保管サービスの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

▼参考文献

  • 女医さんが教えてくれた女性ホルモンがわかる本 網野 幸子 監修
  • 薬局で買える女性の薬がよくわかる本 佐川 賢一・伊東 俊雅 共著
  • 卵子の大切なお話 井沢 かおり 著 山室 理 監修
監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

杉山産婦人科 日本産科婦人科学会専門医


杉山産婦人科 (東京都新宿区)

70年あまりの歴史を持ち、過去10000人以上の患者様と向き合ってきた生殖医療専門クリニックのトップ施設。
不妊検診センター、内視鏡手術、体外受精など生殖医療に特化。
新宿駅至近の好立地で、19時まで診療しており、仕事と生殖医療の両立をサポート。

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