卵子凍結について

【年代別】頻発月経の原因・症状・治療法|20~30代は特に注意

生理には生理痛やむくみ、イライラなど様々なトラブルがつきもので、月に1度それはやってきます。しかし、通常月に1度とされる生理が2度やってくる人もいます。ここでは、そんな頻発月経に悩んでいる女性へ、年代別の頻発月経の原因、治療法、妊娠はできるのか?といった疑問を解消していきたいと思います。

頻発月経とは?

正常の月経周期は25~38日とされていますが、月経周期24日以内が続くことを「頻発月経」といいます。頻発月経には大きく分けて「無排卵性」と「排卵性」があり、原因・症状・治療方法が異なります。また、10~40代まで幅広い世代にみられますが、年代によっても原因やよくある症状などが異なります。

「無排卵性」の頻発月経

「無排卵性」の頻発月経とは、排卵を伴わない頻発月経のことです。基礎体温を測ると、高温期・低温期に分かれず一定で、経血量が少なく、生理期間がダラダラと8日以上長引きやすいのが特徴です。

「排卵性」の頻発月経

上記の無排卵性の頻発月経に対し、排卵がある頻発月経のことを「排卵性」の頻発月経といいます。

卵胞期短縮性

卵胞期短縮性とは、生理後~排卵までの卵胞期が短くなり(卵胞期短縮症)、頻発月経になっているケースのことをいいます。思春期や更年期などホルモンバランスが乱れやすい時期の場合、出血症状に困っていない場合は特に治療の必要はないとされます。

黄体期短縮性

黄体期短縮性とは、排卵~生理前までの黄体期に十分な黄体ホルモンが分泌されず(黄体機能不全症など)、黄体期が短くなり、頻発月経になっているケースのことをいいます。黄体ホルモンの分泌不足は、妊娠に備えた子宮内膜やからだの準備不足につながるため、不妊・流産などの原因になりやすいとされ、妊娠を希望している場合はホルモン療法などで治療が必要となる場合もあります。

【10代】頻発月経によくある原因・症状・治療法

10代は思春期で、卵巣機能が未熟なこと、ホルモンバランスが不安定なことで起こりやすいのです。この10代の時期は、無排卵性の頻発月経や卵胞期短縮性の排卵性の頻発月経が多く、いずれも成長とともに卵巣機能やホルモンバランスが整い、改善されることもあります。治療法としては、漢方薬などを処方し、様子を見る場合が多いです。

【20~30代】頻発月経によくある原因・症状・治療法

20~30代の頻発月経はストレス、偏った食生活、睡眠不足などによる、ホルモンバランスの乱れが原因で起こりやすいと言われています。

無排卵性、排卵性(卵胞期短縮性・黄体期短縮性)の頻発月経のいずれであっても、将来の不妊リスクにつながりやすいのです。

また、黄体機能不全、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、甲状腺ホルモンの異常などの病気が隠れている場合もあるので、早めの病院の受診をおすすめします。

治療法としては、妊娠希望の有無などを確認しながら、漢方薬・ホルモン療法・ピル処方などで治療することが多いです。

【40代】頻発月経によくある原因・症状・治療法

40代の頻発月経はプレ更年期~更年期による、卵巣機能の低下、ホルモンバランスの乱れが原因で起こりやすいとされています。無排卵性の頻発月経や、卵胞期短縮性の排卵性の頻発月経が多いです。いずれも閉経とともに症状がなくなることが多く、治療法としては、漢方薬などを処方し、様子を見る場合が多いです。

頻発月経の改善方法

頻発月経を改善する方法は、ホルモンバランスを整えることです。バランスの良い食生活を心がけ、十分な睡眠をとり、適度な運動やリラックスする時間を積極的に取り入れましょう。

また、早めに病院を受診するのも改善方法のひとつです。病院では漢方薬・ピル・ホルモン療法など、年代や妊娠希望の有無などによって、適切な治療を受けられます。

婦人科ドクターに聞く!頻発月経FAQ

頻発月経だと健康に害がありますか?

病気ではありませんが、ホルモンバランスが乱れていることが原因なので、放置していると体調不良・PMS・不妊・違う病気などにつながる恐れもあります。また、頻発月経のうらに、子宮・卵巣系の病気が隠れていることもあります。思春期や更年期の場合は、治療をしなくても自然治癒することも多いですが、20~30代は要注意です。いずれにしても気になる場合は、早めの受診をお勧めします。

頻発月経でも妊娠できますか?

排卵性の頻発月経であれば、妊娠可能性はあります。しかし、卵胞期短縮性の場合、良い卵子が育ちにくく、妊娠しづらくなる可能性もあります。また、黄体期短縮性の場合は、流産などのリスクが高まると言われています。

20~30代は特に注意!頻発月経は不妊の原因にも

頻発月経の裏にはホルモンバランスの乱れや、子宮・卵巣系の病気が隠れている可能性があります。放置すると、子宮や卵巣にダメージが蓄積し、不妊リスクが高くなります。健康のためにはもちろん、将来妊娠・出産を考えている人は早めの治療が大切です。

将来妊娠を考えている人に知ってほしい「卵子凍結保存」

生理のたびに卵子の在庫数は減り、加齢とともに卵子の質は低下していきます。つまり、年齢を重ねるとともに、妊娠できる可能性は低くなっていくのです。

食生活の変化による生理開始年齢の早期化や、出産回数の減少によって、現代女性は生理の回数が増えていて、昔の約9倍とも言われています。

現代女性はPMSなどの生理悩み増加とともに、卵子在庫の減少も早くなっており、さらに、晩婚化・晩産化・生理回数の増加などの影響で、いざ妊娠出産を望んだときに、不妊に悩む現代女性は多いのです。

そんな現代女性の悩みを解決するのが、卵子凍結保存です。卵子凍結とは、将来の体外受精を見据えて自身の未受精卵を凍結する技術で、採卵時とほぼ変わらない出産率を維持できます。卵子凍結保存は確実に卵子を採取するため、排卵誘発剤を使って卵巣刺激を行い、いくつかの卵胞を育てて採卵に臨みます。そうすることで、1回で複数個の卵子を採取することができるのです。採卵した卵子は、高速で凍結する急速ガラス化法により凍結され、マイナス196℃の液体窒素内に保存することにより、半永久的にそのままの状態を保つことができます。(※1)卵子凍結保存にかかる費用は、提携クリニックに支払う採卵・凍結費用に加え、グレイスバンクに支払う保管費用がかかります。凍結した卵子をご利用になる際は、グレイスバンクに支払う出庫費用、提携クリニックに体外受精費用がかかります。採卵・凍結費用、および体外受精費用は提携クリニック毎に価格設定が異なります。(※2)

若く妊孕性の高いうちに、質の良い卵子を保存しておくと、将来の不妊リスクに備えられます。

卵子凍結保管サービスを行うグレイスバンクは、国内最大級バンクであり、過去20年以上に亘って無事故を誇る安心の保管システムを運用するステムセル研究所と提携し、万全の環境であなたの大切な卵子を保管できます。また、グレイスバンクでは国内最高峰の厳選された不妊治療クリニックを全国に組織化しているので、転勤や引っ越しの際でも凍結卵子をどの提携クリニックでもご利用いただけます。(※3)

卵子凍結保存の体験談も掲載されているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

頻発月経は、年代によっても原因やよくある症状などが異なります。特に20~30代の頻発月経は不妊リスクが高くなるので、放置せずに病院を受診することが大切です。特に将来妊娠を考えている人は、若く妊孕性の高いうちに、質の良い卵子を保存しておくのがおすすめです。

▼自社HPより内容抜粋
(※1)卵子凍結について
(※2)料金について – Grace Bank(グレイスバンク) | 卵子凍結保管サービス
(※3)初めての方へ卵子凍結とは?

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

杉山産婦人科 日本産科婦人科学会専門医


杉山産婦人科 (東京都新宿区)

70年あまりの歴史を持ち、過去10000人以上の患者様と向き合ってきた生殖医療専門クリニックのトップ施設。
不妊検診センター、内視鏡手術、体外受精など生殖医療に特化。
新宿駅至近の好立地で、19時まで診療しており、仕事と生殖医療の両立をサポート。

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