卵子凍結について

子宮内膜症の原因は?正しい知識と対策でつらい症状を治そう

子宮内膜症とは、子宮の内側を覆っている内膜とよく似た組織が、子宮内膜以外の場所にできる病気です。今回は子宮内膜症について不安や悩みがあり、原因と対策について知りたい方のために子宮内膜症の原因と正しい治療法について解説していきます。

子宮内膜症の原因は?

子宮内膜症の原因は解明されていませんがいくつかの説があります。ひとつは月経血の一部が卵管から逆流し、子宮内膜が腹腔内に運ばれ増殖するという説です。そして、そこに免疫物質であるマクロファージの働きが関係し、人によって子宮内膜症になったり・ならなかったりすると考えられています。

女性ホルモンを薬として使用中の男性にも子宮内膜の発生が見られたことから、月経血の逆流以外の原因も考えられています。子宮、卵管、腟の一部、膀胱、腹膜などは発生学的に同じ細胞から出来ていて、その細胞は女性ホルモンであるエストロゲンの作用を受けると、子宮内膜と同じ組織がつくられるということもわかってきています。このことから、子宮内膜症の原因は、子宮内膜を増殖させる女性ホルモン(エストロゲン)が影響しているという説があります。本来、エストロゲンによる子宮内膜の増殖は、妊娠・出産のために必要な女性の体のしくみですが、何らかの原因で、子宮内膜が子宮内ではなく、腹膜・卵巣・卵管などで増殖し、痛み・炎症・癒着を起こすのが子宮内膜症です。


さらに、最近では、農薬やダイオキシンなどの環境ホルモンと子宮内膜症の関係も研究されています。人間の免疫系統に障害を与えるダイオキシンは、エストロゲンと似た働きをして、子宮内膜症を発生させる原因になるとも考えられるようになりました。その他にも、子宮内膜が子宮筋層から直接骨盤に侵入していくという説もあります。

気になる子宮内膜症の原因FAQ

Q:子宮内膜症は女性ホルモンバランスの乱れが原因ですか?

A:子宮内膜症は子宮内膜が子宮以外の臓器で増殖する病気です。女性ホルモンバランスの乱れが原因ではありませんが、女性ホルモンバランスの乱れが、子宮内膜症を悪化させる原因にはなり得ます。

Q:子宮内膜症は性行為のしすぎが原因ですか?

A:性行為のしすぎが原因になることはありません。子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の臓器で増殖する病気です。

Q:子宮内膜症は冷えやストレスに原因がありますか?

A:冷え・ストレスが直接子宮内膜症を引き起こす原因とはいえません。しかし、冷えやストレスといった要因が女性ホルモンバランスの乱れを招き、子宮内膜症を悪化させる原因にもなり得ます。

子宮内膜症の症状

本来、子宮を収縮させて経血を排出するために子宮内膜から分泌されるプロスタグランジンという痛み物質が、子宮以外の場所で増殖した子宮内膜からも分泌されるため、「痛み」の症状が出ます。痛み以外の症状では、過多月経、貧血、下痢、便秘、頻尿、むくみ、イライラや不安などの精神症状があります。また、卵管の動きが悪くなったり排卵障害を引き起こしたりするため、不妊の原因になります。

生理痛

子宮内膜症の主な症状は生理痛です。子宮内膜の増殖は、生理のたびに進行するため、年々生理痛がひどくなります。市販の鎮痛薬を飲んでも効果が感じられないほどの痛み、吐き気や頭痛を伴う、月経前後にお腹の膨張感がある、経血量が多く期間も長い等の場合には注意が必要です。

排便通、性交痛、下腹部痛、腰痛など

さまざまな場所で増殖した子宮内膜が、炎症や癒着を起こして痛みを引き起こします。排便時に肛門より少し奥まった部分が痛む、腟の奥に突き上げるような性交痛がある、月経時以外にも下腹部痛が起こるといった症状が出ます。

子宮内膜症の治療法

基本となる治療法は薬物療法と手術療法です。年齢、症状の程度、出産の希望等に合わせて治療法を決定します。治療法を選ぶうえで最も大きなポイントとなるのは妊娠を希望するかどうかということです。

薬物療法

薬物療法には、鎮痛剤や漢方薬の服用による対症療法と、低用量ピルやホルモン剤などで子宮内膜を厚くするのを防ぐホルモン療法があります。妊娠を希望する場合は、長期間のホルモン療法はできないため、対症療法で子宮内膜症の痛みをおさえながら、妊娠を目指します。卵巣など女性ホルモンを分泌する臓器を取り除くか閉経を迎えない限り、毎月のエストロゲン分泌によって子宮内膜症は再発するリスクが高いため、定期検診が必要となります。

手術療法

手術療法には、子宮や卵巣は残したまま癒着の剥離や病巣だけを取り除く保存的手術と、子宮と卵巣をすべて摘出する根治手術があります。妊娠を希望する場合は保存的手術を選択します。子宮内膜症が不妊の原因となっている場合には、腹腔鏡を用いる保存的手術を受けることで、妊娠の可能性を高めることが可能になります。
子宮内膜症のうち、卵巣に子宮内膜ができて古い血がたまってしまうチョコレート膿胞の場合、破裂や癒着の他に癌化するリスクも高いといわれているため、手術が必要になることがあります。

痛みを悪化さないためのセルフケア

子宮内膜症の症状が少ない場合には経過観察になることもあります。痛みを悪化させないためにできるセルフケアとして、冷えの予防があります。下半身を冷やさない、適度な運動や入浴で血行を促進する、ショウガや根菜類などからだを温める食生活をする、といったことを意識してみましょう。十分な睡眠、バランスのとれた食生活、適度な運動、ストレス発散も大切です。

子宮内膜症は早めの婦人科受診・治療が大切

子宮内膜症は、生理のたびに症状が重くなるので、早めに婦人科を受診することが大切です。子宮内膜症により、卵管の動きの悪化や排卵障害が起こると不妊の原因となります。不妊かもしれないと思って受診した人の30~50%が子宮内膜症だともいわれています。不妊因子をつくらないためにも早めの治療が大切です。

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まとめ

子宮内膜症の原因にはいくつかの説があります。増殖した子宮内膜からプロスタグランジンという痛み物質が分泌されるため、痛みの症状が出ます。卵管の動きの悪化や排卵障害を引き起こすため、不妊の原因になります。早めに婦人科を受診し、妊娠希望の有無に合わせて適切な治療を行いましょう。将来の不妊治療に備える卵子凍結もぜひ検討してみて下さい。

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▼この記事の監修は…

医師紹介:名倉 優子(なぐら ゆうこ)
杉山産婦人科 日本産科婦人科学会専門医

▼参考文献
子宮・卵巣の病気と治し方 安達 知子 監修 健康ライブラリー
女性の医学大全科 女性の健康週間委員会監修 主婦の友
「子宮内膜症・子宮筋腫かもしれない」と思ったときに読む本 可世木 久幸 著
女性の幸せを願う!子宮筋腫&子宮内膜症の正しい治し方と知識 東舘 紀子 著

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