卵子凍結について

45歳で妊娠できる可能性はある?妊娠確率やリスクは?

45歳以上で出産(第1子)した人はどのくらい?45歳の自然妊娠確率は?

厚生労働省の人口動態調査によると、2022年に第1子を出産した女性約35万人のうち、45歳以上で第1子を出産している人は全体の0.2%です。

  • 19歳以下…1.1%(約4,000人)
  • 20~24歳…10.0%(約3万6,000人)
  • 25~29歳…34.3%(約12万2,000人)
  • 30~34歳…33.4%(約11万9,000人)
  • 35~39歳…16.6%(約5万9,000人)
  • 40~44歳…4.4%(約1万6,000人)
  • 45歳以上…0.2%(約700人)

また、下記データによると45歳の妊娠確率は1周期当たり1%、1年間当たり5%ということになります。

1周期当たりの妊娠確率(※1)

  • 25歳:25%~30%
  • 30歳:25%~30%
  • 35歳:18%
  • 40歳:5%
  • 45歳:1%

1年間避妊しないで性交渉をした場合の年代別妊娠確率(※2)

  • 20歳~24歳:86%
  • 25歳~29歳:78%
  • 30歳~34歳:63%
  • 35歳~39歳:52%
  • 40歳~44歳:36%
  • 45歳~49歳:5%
  • 50歳以上:0%

(※1、※2とも M.Sara Rosenthal.The Fertility Sourcebook.Third Edition よりデータ引用)

高齢出産と言われる45歳、どんなリスクがあるのか?

高齢出産のリスクとしては、

  1. 流産率が上がる
  2. 子供に障害があらわれる確率が高い
  3. 母体の妊娠高血圧症候群のリスクが上がること

が考えられます。流産率、胎児のリスク、母体のリスクが増加することは、下記のそれぞれのデータからわかります。

45歳の流産率は60.6%

流産率/総妊娠率

  • 30歳:16.8%
  • 35歳:20.1%
  • 40歳:32.1%
  • 45歳:60.6%

出典:日本産科婦人科学会 ARTデータブック2018(https://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/2018data_20201001.pdf

45歳の出産で子供に障害があらわれる確率は3.33~4.76%

女性の年齢ダウン症候群の子が生まれる頻度染色体異常をもつ子が生まれる頻度
出生人数あたり出生千対出生人数あたり出生千対
20歳1/16670.61/5261.9
25歳1/12500.81/4762.1
30歳1/9521.11/3842.6
35歳1/3852.61/1925.2
40歳1/1069.41/6615.2
45歳1/3033.31/2147.6
48歳1/1471.41/10100.0

出典:「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」2013|厚生労働省より

45歳の母体の妊娠高血圧症候群のリスクは2.68倍

30歳を相対リスク1とした場合

  • 40歳:1.72倍
  • 41歳:1.86倍
  • 42歳:1.86倍
  • 43歳:2.18倍
  • 44歳:2.56倍
  • 45歳:2.68倍

出典:「不妊に悩む方への特定治療支援事業等のあり方に関する検討会」2013|厚生労働省より

なぜ45歳の妊娠確率が低く、出産リスクは高いのか?

よく35歳が女性の体のターニングポイントと言われることがありますが、これは35歳という年齢から「卵子の質」の低下が急激に進み、妊娠率が低下し、流産率が上昇してくることから言われることです。

「卵子の老化」という言葉をお聞きになったことはありますか?卵子の老化とは、年齢とともに卵巣内の卵子が減ることと、卵子の質が低下することです。卵子の質の低下は、40歳頃~閉経にかけて急激に進行し、それにより正常な受精卵になる確率が低下します。このような「卵子の老化」が妊娠確率を低くするのです。

また、35歳を過ぎると、卵子の中の染色体分裂に異常が起こりやすくなります。このため、ダウン症候群などの発症率も高まります。

妊娠確率を高め、リスクを下げるためにできることは?

自分の体の状態をよく知り、具体的な対策を立てる

卵子の老化は目に見える形ではわかりません。残念ながら、加齢に抗うことはできず、卵子の質の低下は35歳くらいから加速します。また、男性も加齢にともなって、精子の数や質は低下します。男女ともに妊孕性(=妊娠する力)は低下しますので、自分の体が目に見えない形で変化していることを、先ずは意識することも必要になります。

そして、女性ならば基礎体温を測ったり、AMH(アンチミューラ管ホルモン)検査(※3)を受け、卵巣年齢の状態をチェックすることで自分の体の状態を知ることできます。

男性ならば精子の状態を把握するなどの具体的なアクションを取ることが現状を把握する手掛かりとなり、延いては妊娠確率を上げることにつながる可能性もあります。

(※3)AMH(アンチミューラ管ホルモン)検査とは、卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかを調べるための血液検査のこと。「卵巣年齢を計る検査」とも言われる。AMHが高いと、これらが育つ卵胞が卵巣内にまだたくさんある状態、値が低いと卵胞が少なくなってきている状態ということ。

卵子凍結保存を選択する

卵子凍結保存は、若く妊孕性の高いうちに卵子を凍結保存し、将来の妊娠(体外受精)の確率を高める方法です。妊娠は、ライフプランやキャリアプランの都合などでまだ先…と悩まれたときに、仕事や生活が落ち着いたタイミングで凍結保存しておいた卵子を使用することができます。簡単にご説明いたしますと、まず不妊治療クリニックでさまざまな検査を行ったのち、年齢や卵巣機能、体の負担や希望を考慮して、排卵誘発を行い採卵します。その後、耐凍剤濃度の高い溶液に卵子をひたし、マイナス196℃の超低温で凍結し、液体窒素タンクの中で保管します。

なお、Grace Bankでは、本人の意向により満50歳の誕生日まで凍結保管をしていただけます。基本的には、採卵をする年齢を満40歳の誕生日までとしております。
※実際には、母体の安全を考慮するなど専門医が実施の可否を行うため、50歳まで体外受精が行えることを保証するものではございません。

まとめ

多くの女性が、今の仕事や環境を大切に築いてきたなかで、妊娠・出産の時期は大変悩ましい問題です。卵子の凍結保存は、将来仕事や生活の変化とともに選択肢を残す方法として大変有効と言えます。

Grace Bankの無料セミナー・個別相談会をご活用ください

卵子凍結には時間も費用も一定程度かかり、お悩みの皆様も多いことかと思います。
Grace Bankでは無料セミナーや、カウンセラーによる個別相談会(いずれもオンライン)を実施しています。セミナーで知識と理解を深めたうえで、カウンセラーへの個別相談で個人的な疑問や不安を解消できます。

▼この記事の監修は…

医師紹介:名倉 優子(なぐら ゆうこ)
杉山産婦人科 日本産科婦人科学会専門医
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