卵子凍結について

処女でも卵子凍結はできる?性行為をしたことない女性のための卵子凍結:不安を解消する完全ガイド

「性行為をしたことないと卵子凍結はできない?」と不安を感じていませんか?ご安心ください、処女の女性でも卵子凍結は可能です。この記事では、性行為未経験の女性が抱える内診(経腟エコー)や採卵時の痛みといった具体的な不安を解消します。経腹エコーの選択肢や麻酔の種類、クリニック選びのポイントまで、あなたの疑問を全て解消し、安心して卵子凍結に臨めるよう、具体的な情報とサポートを提供します。将来の選択肢を広げるための一歩を、ここで見つけましょう。

卵子凍結は性行為の経験がなくてもできる?処女の女性が抱える疑問を解消

結論:性行為の経験がなくても卵子凍結は可能

結論からお伝えすると、性行為の経験がない女性でも卵子凍結は可能です。卵子凍結は、将来の妊娠に備えて卵子を採取し凍結保存する医療行為であり、性行為の経験の有無とは直接的な関係がありません。

「性行為をしたことがないから、婦人科を受診すること自体に抵抗がある」「内診台に上がるのが怖い」といった不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、多くのクリニックでは、性行為未経験の女性に対する配慮があり、安心して受診できる体制を整えています。卵子凍結を検討する上で、性行為の経験がないことが障害になることはありませんのでご安心ください。

なぜ「性行為したことない」と不安になるのか?

性行為の経験がない女性が卵子凍結を検討する際に、様々な不安を感じるのは自然なことです。主な不安要素としては、以下のような点が挙げられます。

  • 内診(経腟エコー)への抵抗感:婦人科の診察で一般的に行われる内診は、腟内に器具を挿入するため、性行為未経験の方にとっては特に心理的なハードルが高いと感じられることがあります。
  • 処女膜への影響への懸念:内診や採卵の際に、処女膜が損傷するのではないかという心配をされる方もいらっしゃいます。
  • 採卵時の痛みへの不安:卵子を採取する採卵手術に対して、性行為の経験がないことでより強い痛みを感じるのではないか、といった不安を抱くことがあります。
  • 医療従事者への羞恥心:自身の性経験について話すことや、デリケートな部分を見せることへの羞恥心から、受診をためらうケースもあります。

これらの不安は、卵子凍結に関する正しい情報や、性行為未経験者への医療的な配慮について十分に知らないことから生じることがほとんどです。次章以降で、これらの不安を解消するための具体的な情報や、クリニックでの対応について詳しく解説していきます。

性行為未経験者のための卵子凍結ステップと特有の配慮

性行為の経験がない女性にとって、卵子凍結は未知の医療行為であり、特にデリケートな部分に関わるため、不安を感じるのは当然のことです。しかし、医療機関では、そうした女性が安心して治療を受けられるよう、様々な配慮がなされています。ここでは、卵子凍結の基本的なステップを理解した上で、性行為未経験の女性が特に知っておくべき配慮や対策について詳しく解説します。

卵子凍結の基本的な流れを知ろう

卵子凍結は、将来の妊娠に備えて若い健康な卵子を採取し、凍結保存しておく医療行為です。性行為の経験がない女性も、基本的な流れは変わりません。ここでは、一般的な卵子凍結のステップを分かりやすくご紹介します。

ステップ内容
カウンセリング・検査まず、専門医とのカウンセリングで卵子凍結に関する説明を受け、現在の卵巣機能や健康状態を確認するための血液検査、超音波検査などを行います。この段階で、性行為の経験がないことを伝え(問診表などの記載でも可能)肛門からの経直腸・経腹エコーなど配慮が必要な点を相談できます。
卵巣刺激(排卵誘発)複数の卵子を採取するために、ホルモン剤(注射や内服薬)を使用して卵巣を刺激し、卵胞を育てます。約10日~2週間程度、毎日自己注射を行うことが多いです。この期間中も、卵胞の成長を確認するための超音波検査が行われます。
採卵育った卵胞から卵子を採取します。経腟エコーを利用し腟から針を刺して卵子を吸引しますが、性行為未経験者の場合は、静脈麻酔下で意識のない状態で行う方法などが検討されます。
卵子凍結・保存採取された卵子は、特殊な方法(急速ガラス化法)で凍結され、液体窒素タンク内で長期的に保存されます。

これらのステップは、性行為の経験の有無にかかわらず共通ですが、特に内診や採卵方法において、性行為未経験者への特別な配慮が重要となります。

処女の女性でも安心!内診(経腟エコー)の代わりに経直腸・経腹エコー

卵子凍結の検査や卵巣刺激中の卵胞チェックでは、通常「内診(経腟超音波検査)」が行われます。これは腟内に細いプローベを挿入して卵巣の状態を詳しく確認する方法ですが、性行為の経験がない女性にとっては、身体的・精神的な負担が大きいと感じることがあります。

しかし、ご安心ください。多くのクリニックでは、性行為未経験の女性に対して、内診の代わりに経直腸もしくは経腹エコーで対応することが可能です。

経直腸・経腹エコーとは?痛みや不安は?

経腹エコーとは、お腹の上から超音波プローベを当てて卵巣の状態を確認する検査です。腟内に器具を挿入しないため、性行為未経験の女性でも痛みや不快感を感じることなく、安心して受けられます。

経腹エコーは、内診に比べて卵巣の細部まで確認しにくい場合もあり、その場合は経直腸エコーを行う場合があります。

経直腸エコーとは、肛門より超音波プローベを挿入し卵巣の状態を確認します。挿入に伴い、多少の疼痛や違和感はあります。経腟エコーにかなり近い程度の鮮明な画像が得られます。

不安な場合は、事前にクリニックに相談し、経直腸・経腹エコーでの対応が可能か確認しましょう。

クリニック選びのポイント 性行為未経験者への配慮があるか

性行為未経験の女性が安心して卵子凍結を行うためには、クリニック選びが非常に重要です。以下の点に注目してクリニックを選びましょう。

  • 経直腸・経腹エコーでの対応が可能か:初診の予約時やカウンセリング時に、性行為の経験がないことを伝え、経直腸・経腹エコーでの検査が可能か確認しましょう。
  • 女性医師・スタッフの有無:デリケートな相談をしやすい環境として、女性医師や女性スタッフが多く在籍しているクリニックを選ぶのも一つの方法です。
  • プライバシーへの配慮:個室でのカウンセリングや、他の患者さんと顔を合わせにくい導線など、プライバシーに配慮したクリニックであることも大切です。
  • 丁寧な説明と相談しやすい雰囲気:不安な気持ちに寄り添い、疑問に丁寧に答えてくれるクリニックを選びましょう。

採卵時の麻酔と痛みへの対策 性行為したことない方も大丈夫

静脈麻酔下で行われる場合、性行為の経験の有無にかかわらず、処置中の痛みに対して過度な心配は不要です。

採卵時の麻酔の種類と効果

採卵時に用いられる麻酔には、主に以下の種類があります。

麻酔の種類特徴と効果
局所麻酔採卵する部位(通常は腟壁)に直接麻酔薬を注射し、痛みを感じにくくする方法です。意識はありますが、痛みを和らげることができます。
静脈麻酔(全身麻酔に近い状態)点滴から麻酔薬を投与し、眠った状態で採卵を行う方法です。ほとんど痛みを感じることなく、採卵が終わるまで意識がないため、不安が強い方や痛みに敏感な方に適しています。多くのクリニックで採用されています。
笑気麻酔吸入麻酔の一種で、リラックス効果と鎮痛効果があります。意識はありますが、不安を軽減し、痛みを和らげることができます。他の麻酔と併用されることもあります。

どの麻酔を用いるかは、クリニックの方針や患者さんの状態、希望によって異なります。麻酔について不安がある場合は、事前に医師や麻酔科医に相談し、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

身体への負担とアフターケア

採卵は、針を刺して卵子を吸引する医療行為であるため、全く負担がないわけではありません。術後に以下のような症状が出ることがあります。

  • 下腹部の軽い痛みや張り
  • 少量の出血
  • だるさ

これらの症状は一時的なものがほとんどで、数日でおさまります。クリニックでは、痛み止めを処方したり、安静にするよう指示したりするなど、適切なアフターケアを行います。性行為未経験の女性の場合、特にデリケートな部分への刺激となるため、術後の身体の変化に注意し、何か異変を感じたらすぐにクリニックに連絡しましょう。

また、採卵後は感染症のリスクを避けるため、数日間は入浴をシャワーにしたり、激しい運動を控えたりするよう指示されることがあります。医師の指示に従い、無理のない範囲で過ごすことが重要です。

卵子凍結のメリットとデメリット 性行為の経験に関わらず知っておきたいこと

卵子凍結は、将来の妊娠・出産に備えるための選択肢ですが、そのメリットとデメリットを理解しておくことが重要です。性行為の経験があるかどうかに関わらず、すべての女性が知っておくべき情報として、ここでは卵子凍結の利点と潜在的なリスクについて詳しく解説します。

将来の選択肢を広げるメリット

卵子凍結を行うことで、女性は将来のライフプランにおいて、より多くの選択肢を持つことができます。特に、年齢とともに低下する卵子の質の維持は、大きなメリットと言えるでしょう。

メリットの種類詳細
年齢による卵子の質の低下を回避女性の卵子の質は20代後半から30代にかけて徐々に低下し始め、30代後半からはその速度が加速します。卵子凍結により、若い頃の質の良い卵子を保存しておくことで、将来の妊娠成功率を高めることが期待できます。染色体異常のリスクも年齢とともに上昇するため、そのリスク軽減にもつながります。
キャリアプランとの両立仕事でキャリアを築きたい、学業に専念したいなど、現在のライフステージで妊娠・出産が難しい場合でも、将来の出産に備えることができます。これにより、焦らずに自分のペースで人生設計を進めることが可能になります。
パートナー探しの時間的猶予理想のパートナーに出会えていない場合でも、卵子の老化を気にすることなく、じっくりと相手を探す時間を持つことができます。結婚や出産に対するプレッシャーを軽減し、精神的なゆとりをもたらします。
病気治療への備えがん治療(抗がん剤治療や放射線治療など)や、卵巣に影響を及ぼす可能性のある手術を受ける前に卵子を凍結しておくことで、治療後の不妊リスクに備えることができます。
精神的な安心感将来の妊娠・出産に対する漠然とした不安を軽減し、「もしもの時」のための保険として、精神的な安定を得ることができます。

知っておくべきデメリットとリスク

卵子凍結は多くのメリットをもたらしますが、同時にいくつかのデメリットやリスクも存在します。これらを十分に理解した上で、検討を進めることが大切です。

デメリット・リスクの種類詳細
身体的負担とリスク卵子凍結には、卵巣刺激のためのホルモン注射や、卵子を採取する採卵手術が必要です。ホルモン注射による吐き気、頭痛、倦怠感などの副作用や、採卵手術に伴う痛み、出血、感染症のリスクがあります。また、重篤な合併症として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)を発症する可能性もゼロではありません。
精神的負担治療の過程での身体的負担に加え、高額な費用や、将来の妊娠が保証されるわけではないという不確実性から、精神的なストレスや不安を感じることがあります。
経済的負担卵子凍結は、採卵費用、凍結保存費用、将来の融解・体外受精費用など、高額な費用がかかります。保険適用外の自由診療となるため、数十万円の費用が必要となるケースが一般的です。
妊娠の確約ではない卵子を凍結保存しても、将来必ず妊娠・出産できるわけではありません。融解後の卵子の生存率、受精率、着床率、妊娠率には個人差があり、年齢や卵子の質、凍結時の状態によっても変動します。
保存期間凍結卵子の保存期間には、クリニックや学会の指針によって制限が設けられている場合があります。

卵子凍結にかかる費用と助成金について

将来の選択肢を広げる卵子凍結ですが、費用面での不安を感じる方も少なくありません。ここでは、卵子凍結にかかる費用の内訳や相場、そして利用できる可能性のある助成金制度について詳しく解説します。性行為の経験がない女性も、費用に関する情報は同じように重要です。

費用の内訳と相場

卵子凍結にかかる費用は、主に「初期費用(採卵・凍結)」と「維持費用(保管料)」に分けられます。クリニックや個人の状態によって変動しますが、一般的な内訳と相場を理解しておきましょう。

初期費用(採卵・凍結)

初期費用は、卵子を採取し凍結するまでにかかる費用です。これには、以下の項目が含まれます。

  • 各種検査費用:ホルモン検査、感染症検査、子宮頸がん検査など、卵子凍結が可能かどうかを確認するための検査です。
  • 排卵誘発剤:より多くの卵子を採取するために使用する薬剤です。注射や内服薬があり、種類や量によって費用が異なります。
  • 採卵手術費用:卵子を体外に取り出す手術にかかる費用です。麻酔代は別途加算される場合もあります。
  • 卵子凍結費用:採取した卵子を凍結保存するための費用です。凍結する卵子の数によって変動する場合があります。

これらの初期費用を合わせると、一般的に30万円から70万円程度が目安となります。ただし、使用する薬剤の種類や量、採卵回数、凍結する卵子の数、クリニックの方針によって大きく変動するため、事前に確認が必要です。

維持費用(保管料)

凍結した卵子を保存し続けるためには、保管料がかかります。これは、年間で支払うケースと、数年分をまとめて支払うケースがあります。

  • 年間保管料:一般的に年間3万円から5万円程度が相場です。

卵子凍結の目的は将来の妊娠であるため、長期的な保管を前提とする場合、この維持費用も考慮に入れる必要があります。

以下に、費用の内訳と相場の目安をまとめました。

費用の種類主な内訳相場の目安
初期費用各種検査、排卵誘発剤、採卵手術、卵子凍結30万円~70万円程度
維持費用卵子保管料(年間)3万円~5万円程度

各自治体の助成金制度を活用しよう

卵子凍結は、現在のところ国の公的な医療保険の適用外であり、全額自己負担となります。しかし、一部の自治体では、卵子凍結にかかる費用に対する独自の助成金制度を設けています。これらの制度を上手に活用することで、費用負担を軽減できる可能性があります。

助成金制度の現状と確認方法

卵子凍結に関する助成金制度は、自治体によって内容が大きく異なります。対象となる年齢、所得制限、助成対象となる費用項目、助成額、申請期間、必要書類などが定められています。

ご自身がお住まいの自治体で助成金制度があるかを確認するには、以下の方法が有効です。

  • 自治体のウェブサイトを確認する:「〇〇市(お住まいの自治体名) 卵子凍結 助成金」などのキーワードで検索してみましょう。
  • 自治体の担当窓口に問い合わせる:保健所や不妊治療相談窓口、福祉課などが担当している場合があります。
  • クリニックに相談する:提携している自治体の助成金制度について情報を持っているクリニックもあります。

助成金制度は、募集期間が限られていたり、予算に限りがあったりする場合があるため、早めに情報を収集し、申請条件を満たしているかを確認することが重要です。また、申請には医師の診断書や領収書などが必要となることが多いため、事前に準備を進めておきましょう。

卵子凍結は高額な費用がかかるため、利用できる制度は積極的に活用し、将来の選択肢を確保するための経済的な負担を軽減しましょう。

まとめ

性行為の経験がない女性でも、卵子凍結は可能です。内診(経腟エコー)の代わりに経直腸・経腹エコーを用いるなど、性行為未経験者への配慮がなされた医療機関を選べば、安心して治療を受けることができます。採卵時の痛みに対しても麻酔が利用可能です。卵子凍結は、将来のライフプランに多様な選択肢をもたらす有効な手段です。不安や疑問があれば、まずは性行為未経験者への配慮があるクリニックのカウンセリングで相談し、納得のいく選択をすることが大切です。

卵子凍結について興味がある方・実際に検討されている方は、ぜひGrace Bank(グレイスバンク)の無料セミナー等もご活用ください。より詳しく卵子凍結の相談・検討をしたい場合は無料の個別相談がおすすめです。

Grace Bank(グレイスバンク)所属スタッフが、グレイスバンクのサービス内容・ご利用の流れ・お手続き・クリニック選び等のご不明な点について個別にお応えします。ぜひご活用ください。

監修者

名倉 優子 なぐら ゆうこ

日本産科婦人科学会専門医


グレイス杉山クリニックSHIBUYA (東京都渋谷区)

杉山産婦人科の医師・培養士による技術を用いた質の高い診療を提供。
将来の妊娠に備えたプレコンセプションケアと卵子凍結にフォーカスした診療。
スタッフは全員女性。明瞭な料金設定も人気!

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