セミナーレポート

グレイス杉山クリニックSHIBUYA岡田院長に聞く!【Q&A7問】AMH検査とピル

妊娠と出産を意識した時、自分の体の状態を知ることは「妊活」の大きな一歩です。

そこでよく聞くのが「AMH」検査でしょう。血液検査からホルモンの値を調べることで、卵巣の年齢を知ることができます。年齢が若いからといって卵巣の年齢も若いとは限らず、ここは個人差が大きいところでもあるのです。

今日は「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」の岡田有香院長が、オンラインセミナー参加者から出たAMH検査、ピルの処方、卵子凍結について7つの質問に答えます。

まずQ&Aに行く前に、卵子凍結とは何か、そしてどんなプロセスで行われているのかを簡単にお伝えします。

卵子凍結とは?

卵子凍結は体から成熟卵を取って、将来の必要な時のために冷凍保存しておくことです。私たちの体では、成熟した1〜2個の卵子が毎月一度排卵されます。卵子凍結では、卵の数を増やして複数の卵を一度に取るのが一般的です。

5つのステップ

①事前検査(AMH検査、B型感染症などのチェック)

②排卵誘発の開始(採血、エコー検査)── どの周期で採卵するかを決定し、注射と飲み薬の薬を使います。注射は自分で打つことができ、病院に行く回数を減らせます。

③切り替え ── 月経後10〜11日目くらいに、採卵日を決定します。ここで、排卵を誘発した卵子を、「成熟させる」という切り替え作業を行います。切り替えは注射や点鼻薬を使います。

④採卵 ── 多くは午前中に行います。半日休が必要になりますが、人によっては体に負担がかかるので、この日は一日休んでもらえると余裕が持てるでしょう。採卵した卵の中から成熟卵のみ選んで凍結し、保管庫でお預かりします。

卵子凍結の費用は分かりずらく、採卵数によっても変わるので、その不透明さを「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」ではパッケージプランで提供します。

初診から凍結まで全て含めて40万円です。卵子の数によって変動しない、分かりやすい料金体系です。また、採卵後は必要な時まで凍結していくので、保管費用として定額の月払いが3900円になります。

卵子を納める容器をケーンと言いますが、一本のケーンには最大15個の卵が入ります。15個以上採卵できた場合は保管の月額費用がその都度かかるようになります。

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ここからはセミナーで出たQ&Aに岡田有香院長がお答えします。

AMHの検査の結果はどれくらいで出てきますか。

岡田:卵子凍結を希望して初診を受けた時に検査を受けると、その3〜4日後には確実に出てきます。AMH検査だけの場合は、受けた当日1時間以内には結果が出るので、その日に聞いて帰宅してもらえます。

「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」では、同じビルにスターバックスもあるので、お茶を飲んで待っていても大丈夫です。当日に結果を得られるAMH検査を実施しているクリニックは、実は多くありません。

結果は1時間以内に出ますが、診断票が渡されるだけはよくわからないと思うので、どう解釈したらいいのか産婦人科医から判断もお伝えします。

ピルを服用していますが、AMH検査はできますか。

岡田:AMH検査では、ピルを飲んでいると数値が20%ほど少なく出ると言われています。正確な値を見たい場合は、一カ月くらい前にピルの服用をやめてから測ってもらうのがいいでしょう。

ただ、大体の目安が知りたいということであれば、そのままクリニックに来てもらってOKです。休薬期間から卵子凍結のステップをスタートできるので、早めに来てもらって直接相談してもらえたらと思います。

AMH検査はいつまでにした方が良いでしょうか。

岡田:検査をするのは妊娠を今考えていない時でも、将来の可能性を知るために重要です。時間がある時に検査されることをお勧めします。

また、月経の周期が急に短くなったと思ったら、まずクリニックに来てもらった方が良いサインです。2周期ほど月経の期間長くなったり、短くなったりした時には来てもらえたらと思います。

初診時に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断され、卵子の質が落ちると言われました。できることはありますか。

岡田:多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)には、卵子の質が落ちるというよりは、テストステロンのホルモンが影響していると言われています。

テストステロンという男性ホルモンを低くすると、状況が悪化するのが抑えられるのです。ピルでコントロールできるので検討してみてください。

ピルには保険適用されるのでしょうか。

岡田:「月経困難症」という病名がつくと保険適用になります。それは私たち医師が病名をつけるかどうかということにも関係しています。

ピルを使わないといけないけれど、保険が適用されるピルを試したいということであれば、医師にまず相談してください。ピルの種類はたくさんあるので、保険適用のものを希望する場合は選ぶことができると思います。

ピル飲んでみて、体質に合わない時は変えられますか。

岡田:もちろん変えることもできるので、一回飲んで合わないということであれば、もう少しの間飲んで体が慣れてきて状態が改善するのか、それとも種類を変えた方がいいのか、その点も産婦人科医に相談してみてください。

採卵すると卵子減って、自然妊娠できなくなりますか。

岡田:高刺激を与えて卵胞をたくさん育て、20個採卵するようなことを10回繰り返すと、AMH値が下がったというデータもあります。

卵子提供をした女性のデータがあり、そこでは下がったと言われているのです。ただ、自分のために2〜3回卵子凍結するほどでは下がらないということもわかっているので、通常の採卵であれば自然妊娠できなるということはないので安心してください。


◆ 本記事の内容に関しては、2022年4月25日に行った
『産婦人科医に聞く!女性のカラダセミナー
~未来の自分のために”今”知って考えよう ~』
の動画にてより詳しくご視聴いただけます。

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