セミナーレポート

グレイス杉山クリニックSHIBUYA岡田院長に聞く!【Q&A5問】生活習慣が妊娠、出産に影響するの?

妊娠や出産はまだ考えていない──。そんな女性も少なくないかもしれません。

しかし、子どもが欲しいと思った時に、すぐできるかというとそうでもないのが難しいところです。そこでよく話されるのが「プレコンセプションケア」についてです。将来のいつかの妊娠や出産に備えて、今から体を準備しておこうという考え方です。

私たちの生活習慣が、子どもが欲しいと思った時にどう影響するのでしょうか。

今日は「グレイス杉山クリニックSHIBUYA」の岡田有香院長が、「プレコンセプションケア」についてのオンラインセミナーで寄せられた5つの質問に答えます。

卵子凍結をする時に、患者さんが迷うポイントはなんでしょう。

岡田:注射の痛みと、採卵の処置の時の痛みを気にする人が多いですね。注射の痛みに関しては、卵子凍結をするほとんどが初めてという人が多いので、一番痛くないような針、見えるか見えないような針を使っています。

これはペンタイプのもので高価なものですが、グレイス杉山クリニックSHIBUYAではこちらを使っています。

クリニックによっては追加料金でペンタイプのものに変更するという場合もあります。

また採卵の時は、局所麻酔がありますが、局所だけだと卵巣の奥の痛みを感じる可能性があります。これは生理痛の重い感じの痛みになりますが、それも嫌だという場合は全身麻酔で対応することができます。不安な場合には解決策があるので、心配せずに相談してみてください。

卵子凍結のスケジュールを立てるとなったら、まずいつ行ったら良いのでしょう。

岡田:次の生理周期から採卵のスケジュールをスタートしたいという場合、生理の始まる1週間前までに来てもらえればOKです。

最初のクリニック訪問では採血をするのですが、結果が出る前に生理が始まってしまっても、生理中に採卵周期をスタートすることができます。

生理周期のどこでクリニックに行ったらいいのか、そこまで意識しなくても大丈夫です。最初のクリニック訪問で、採血に加えてエコーの検査もします。

卵巣の病気がないか、採卵できる場所に卵巣あるかどうかをチェックしますが、それらの検査が生理中に当たると嫌だなと思われたら、生理の日を避けて来てもらえたらと思います。

サイクルを始めようと思っていて最も遅い場合でも、生理が始まって3日までに1度来てもらえたらと思います。

生理周期がわからないという人もいるので、ピルを使ってどこでスタートして、どのあたりで採卵するのかも調整することができます。みなさんお忙しいので、この日にしか採卵ができないという方もいます。

採卵の日は、大体2日間くらい猶予をみてもらえるとありがたいのですが、そこから逆算して採卵のサイクルを調整していきます。

生活習慣は、妊娠や出産にどう影響するのでしょうか。

岡田:全てに影響すると言えるでしょう。習慣によって、月経前症候群(PMS)の症状が悪くなると言われています。

妊娠しやすい体づくりというと、セミナーでお話しした「プレコンセプションケア」をやることになるのですが、バランスの良い食事を取ったり、150分/週の運動をするということになってきます。

妊娠前の体の状態が、子どもの状態にも関わってくることがわかっています。肥満度を表す体格指数「BMI」が一定よりとても高いと、肥満になり、出産した子どもにも影響(胎児が非常に大きい、低体重、身体的な先天異常)があるとみられています。

その一方で、痩せすぎというのも子どもの体重、将来の子どもの生活習慣病に影響したりすると言われています。ですから、妊娠前の体づくりはとても大切なのです。

妊活をするに当たって、どのような生活習慣を意識したらいいでしょう。

岡田:遅くとも2カ月前からサプリを2種類とってもらいたいですね。1つが葉酸のサプリです。赤ちゃんの病気を予防するため、1日400マイクログラムを接種してほしいと思います。

先進国の中で、二分脊椎症の赤ちゃんが日本だけ減っていないのはここに原因があって、日本では情報が乏しいためにこのようなことが起きています。

また、ビタミンDという要素も足りていない人が多く、子宮の内側に受精卵がくっつくことに影響すると言われています。ですので、妊娠を希望する前からこちらも飲み始めてほしいと思っています。

いつまでに、妊活をしたらいいのでしょうか。

岡田:日本では子どもを授かる時に、2人が理想的と思っている人が60%です。

表を見てみると、もし自然妊娠で2人ほしい場合、90%の割合で授かる場合を考えると、27歳までに一人目の妊活をスタートするのが望ましいと言えます。

日本の第1子の出産年齢は30歳なので、2人を授かりたいと思った時は既に、ちょっと遅いゾーンに入っているのです。

実際に2人目不妊と言って、2人目を不妊治療で授かる人は4組に1組と言われています。子どもが2人ほしい人は、34歳までに妊活したら75%の割合で自然妊娠となるので、この4組に1組は不妊治療となるというデータと一致しています。

1人ほしいという人は32歳までに、妊活してもらえたら良いかと思います。体外受精の場合を含めると、この表から3〜4歳加算する形になります。ですので、体外受精を考えた場合でも35歳くらいまでに妊活をしてもらえたらと思います。


◆ 本記事の内容に関しては、2022年8月10日に行った
『未来の自分のために”今”知って考えよう 「産婦人科医に聞く!女性のカラダセミナー』
の動画にてより詳しくご視聴いただけます。

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